中国税関総署が発表したデータによると、10月の中国の輸出はドルベースで前年同月比6.4%減、輸入は3%増、貿易黒字は30.8%縮小して565億3000万ドルとなりました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
9月と比べ、10月は輸出の減少幅がわずかに拡大した一方、輸入は予想に反してプラスに転じ、貿易黒字は縮小しました。9月の輸出入はともに前年同月比6.2%減、貿易黒字777億1000万ドルでした。
5月:輸出12.4%減、輸入7.5%減
6月:輸出12.4%減、輸入7.5%減(5月と同)
7月:輸出14.5%減、輸入12.4%減
8月:輸出8.8%減、輸入7.3%減
中国の輸出は6ヶ月連続で減少し、輸入は5ヶ月連続の減少の後、プラスに転じました。
中国税関総署の発表によると、今年の1~10月の輸出入額は、34.32兆元(約711兆円)で、そのうち輸出19.55兆元(約405兆円)、0.4%の増加、輸入は14.77兆元(約306兆円)、0.5%減少でした。
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中国発表の統計データは眉唾が多いと言われますが、輸出入のデータは相手国があるので、比較的正確だと言われています。
昨年のゼロコロナ政策の中止以降、経済の急回復が期待されていましたが、サプライチェーンからの中国外しが進んでいるようで、輸出の減少は止まりません。
中国に駐在する日本人の数も、ピーク時には15万人を超えていましたが、今年2023年には10万人を下回る見込みとなっており、日本企業の中国離れも進んでいるようです。
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参考記事
<自由亜州電台>中国10月出口同比下降6.4% 进口增长3%