黄大仙の blog

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中国の消費者物価指数、10月も下落

中国国家統計局の最新の発表によると、10月の消費者物価指数CPI)が前年同月比0.2%下落し、工業生産者物価指数(PPI)が同2.6%下落しました。CPIのマイナス成長は7月以来2度目です。この数字は中国政府が目標とする今年通年のCPI前年比上昇率3%を大きく下回っています。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

10月の消費者物価指数、生産者物価指数が下落

  CPIのマイナス成長は中国経済が一時的な猶予の後、10月に再びデフレに陥ったことを示しています。

 

  米国などの先進国がインフレ抑制に力を注いできた野とは異なり、中国経済はインフレ率上昇に転じることができていません。

 

  中国政府は一連の景気刺激策を導入したが、それでも消費者心理を高めることができていません。

 

  あるエコノミストは、「消費者物価指数CPI)が再びマイナスになったことは、中国の基礎的な需要が弱いことを示しているが、中国経済が大きく減速していることを意味するものではない。」と指摘しました。

 

  別のエコノミストは、「現在の状況は需要の崩壊というよりも、供給過剰を示している。」と述べています。

 

  報道によると、デフレの主な原因は食品価格の急落で、10月の下落率は4%と9月の下落率を上回り、特に中国の食卓の主食である豚肉価格は10月に前年同月比で30%下落しました。

 

  国家統計局の統計担当者は、「消費者物価指数の下落は、10月に国内のほとんどの地域で好天に恵まれたこと、農産物の供給が概ね十分であったこと、10月の国慶節休暇後の消費者需要の落ち込みによるものである。」と説明しています。

 

 

  一方、中国の10月のPPIは前年同月比2.6%低下し、13ヶ月連続のデフレとなりました。

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  30年もデフレ基調を続けてきた日本でさえも、経済成長路線に転換し、インフレ基調になったというのに、中国はゼロコロナ政策の後遺症である経済縮小から立ち直れずにいます。

 

  習近平国家主席は、景気刺激策を指示するつもりはないと伝えられており、中国経済の先行きが危ぶまれます。

https://deepredrose.hatenablog.com/entry/2023/09/16/120000

https://deepredrose.hatenablog.com/entry/2023/10/03/120000

 

  日本が山肌を削って環境破壊を進めながら太陽光発電をするために、中国からソーラーパネルを大量に購入したり、高額の補助金によって日本国内に中国製EV車の普及を促進したりしているのに、中国経済の回復にはまだ足りないようです。。。たぶん。


 

参考記事

<自由亜州電台>中国消费者物价指数10月份再度下降

https://x.gd/eiIuN