中国の習近平国家主席とジョー・バイデン米大統領によるサンフランシスコ会談の前、中国の官製メディアは米国に対する評価を大きく変え、これまでの否定的な評価から、米中間の緊張緩和(デタント)を強く支持し、過去の米中間の前向きな交流を振り返って前向きなつながりを築きたいという姿勢に転換したと、AP通信が報じました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
習近平中国国家主席は、16、17日のAPEC首脳会議に出席するために15日にアメリカ合衆国サンフランシスコに到着しました。
中国共産党中央委員会の機関紙である『人民日報』は15日、第二次世界大戦中にアメリカがフライング・タイガースを派遣して中国を支援したエピソードを掲載し、「中国国民は旧友を決して忘れない。」「これはアメリカ国民に伝えたい重要なメッセージだ」と書きました。
このようななだめるような論調は、新型コロナウイルスの起源、台湾、香港、貿易、技術的な対立などをめぐって米中関係が低空飛行を続けてきたここ数年の中国の公式メディアにおける米国批判とはかけ離れている、とAP通信は指摘しています。
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中国は習近平とバイデンとのトップ階段に大いに期待しているようです。
不動産バブルの崩壊やゼロコロナ政策での経済不況から立ち直れないでいる中国は、関税の緩和や半導体規制の緩和や、米企業の新たな中国投資に期待しているのでしょう。
参考記事
<自由亜州電台>拜习会前夕 中国官媒对美态度大转弯