バイデン習近平会談　香港、チベット、ウイグルの団体がサンフランシスコで抗議行動最大規模のデモ

ジョー・バイデン米大統領と習近平中国国家主席がサンフランシスコ近郊のフェローリ・エステートで会談した11月15日、香港、チベット、ウイグルの各団体がサンフランシスコの中国領事館前でデモを行い、中国政府の人権弾圧に抗議しました。主催者によると、このデモは二国間協議期間中最大の反習近平抗議デモだったといいます。

　　米国国営国際放送の美國之音の記事より。

　　デモは香港民主基金会（HKDC）、自由チベット学生組織、ウイグル・アメリカン・アソシエーションの3団体が共同で主催しました。

　　この3団体はデモの前に記者会見を開き、香港、チベット、ウイグルにおける人権弾圧をやめさせ、習近平がアメリカ国内での越境弾圧をやめるよう求めました。

　　自由チベット学生組織のペマ・ドマ執行委員長は、今回のデモは二国間協議中最大の反習抗議デモであり、行進には少なくとも数百人が参加すると予想しているとデモ前に述べていました。

　　香港民主基金会（HKDC）ディレクターの郭鳳儀は先週、サンフランシスコへの抗議デモを公表した後、彼女のツイッター・アカウントに多数の脅迫メッセージを受け取ったことを明かしました。

　　郭鳳儀は、FBIと国務省にこの件を通知したと述べ、FBIは地元の警察と連絡を取っていると付け加えました。郭鳳儀はデモでは多くの親北京派活動家に遭遇するだろうと予想していました。

　　郭鳳儀は、「“ピンクちゃん”と呼ばれる親北京派が大勢動員されている傾向が見て取れ、私たちに対する抵抗があることが予想されます。脅迫や恫喝は自分だけに向けられたものではなく、すべてのデモ参加者が直面するものだ。」と述べましたが、そのような嫌がらせを前に、逃げることは難しいとも述べています。

　　郭鳳儀は、「中国政府はアメリカや世界各地で国境を越えた弾圧を行っており、この種の嫌がらせや脅迫から逃れることはできないようだ。」と述べています。

　　郭鳳儀は、「過去のデモでは、参加者の顔写真を撮る不審者がいた。それが国境を越えた弾圧のやり方であり、デモ参加者は、米国で（デモ行進の）権利を行使できるにもかかわらず、最悪の結果に直面する可能性がある。」と述べました。

　　さらに郭鳳儀は、「デモの主な要求は香港のすべての政治犯の釈放だ。香港の人々が民主主義の自由のために今も戦っていることを世界に示したい。」と付け加えました。

　　自由チベット学生組織のペマ・ドマ執行委員長は、「バイデンは人権問題をこのアメリカのキャンペーンの最前線に据えておかなければならない。」と述べました。

　　さらにドマ執行委員長は、「私たちは、4歳から5歳までの10万人の子供たちが親や家族から引き離されることを余儀なくされている寄宿幼稚園の即時かつ無条件の廃止を要求します。」と述べました。

　　アメリカ・ウイグル協会（UAA）のエルフィダール・イルテビル会長は、バイデン大統領に対して、人権について語るだけではなく、中国に強制収容所からウイグル人を解放するよう求めたり、米中間の貿易を新疆ウイグル自治区、チベット、香港の人権改善を条件とするなど、具体的な行動をとるよう求め、「アメリカは中国に譲歩すべきではない」と述べました。