米半導体大手エヌビディア(Nvidia)は、米国の輸出規則に準拠するために設計された新しい人工知能チップの出荷は、来年第1四半期まで延期されることを中国の顧客に通知したことを明らかにしました。ロイター通信が11月24日に報じました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
輸出が延期されるチップはH20で、これはエヌビディアが中国市場向けに設計した3つのチップの中で最も強力なもので、米国の新たな輸出規制に準拠するためです。
この動きにより、エヌビディアは同市場において中国の地元企業ファーウェイと競合することになり、より複雑な状況に直面する可能性があります。
米国がハイテクチップの対中輸出規制を強化するなか、エヌビディアは先進的なAIチップ「A800」の中国市場への供給を禁じられています。
そのためエヌビディアは、オーダーメイドのチップ製品を提供することで、中国市場でのシェアを維持したいと考えています。
輸出が延期されるH20チップ以外の2つのチップに関して、L20は予定通り出荷されますが、L2チップの出荷に関する情報は現時点では公表できないとのことです。
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H20GPUはA800よりも性能は劣りますが、現在エヌビディが中国で合法的に販売できる最速のグラフィックスカードです。今月初から米国の最新の輸出規制が施行されましたが、それと時を同じくして発表されました。
出荷の遅れは米国当局から圧力があったのかもしれません。
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参考記事
<自由亜州電台>消息人士:美国芯片企业英伟达推迟向中国发货