安徽省阜陽市臨泉県教育局は、同県内の民営幼稚園50園を閉鎖したと発表しました。臨泉県は中国で最も人口の多い県であるので、このニュースは国内外から注目を集めています。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
今年2月に臨泉県政府が発表したデータによると、同県の2023年の幼稚園在園児数は5万8243人で、前年比9.2%減、4年連続の減少となり、減少率は急増しています。
閉鎖された50園は、県内の民営幼稚園総数の24.5%を占め、公立を合わせた幼稚園総数の11.8%を占めています。
報道によれば、中国の出生人口の減少に伴い、全国の幼稚園児数の減少とともに幼稚園の数も減少しており、2022年には全国の幼稚園の総数は前年より5,610園減少しました。
一方、安徽省阜陽市臨泉県以外の地域でも幼稚園閉鎖のニュースが広がっています。
海南省海口市では最近、同市の民営幼稚園総数の6.4%に当たる計33園が閉鎖されました。
今年9月には、福建省漳州市龍海区で、同区の幼稚園総数の7.8%に当たる17園が運営を終了しました。
近年少子化が続いていることで、中国の幼稚園数と園児数はさらに減少すると専門家は予想しています。
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2022年に中国の幼稚園数が前年よりも、5000園以上減ったことをお伝えしたのは今年3月のことでしたが、今年も”順調”に減っているようです。
中国の出生数は毎年減り続けていて、2022年には956万人と過去最低を記録しており、合計特殊出生率も1.09に落ち込んでいます。これからも幼稚園は減り続けることでしょう。
参考記事
<自由亜州電台>中国人口第一大县 安徽临泉关停50所幼儿园