台湾国防部によると、中国人民解放軍の航空機と艦船が最近、再び台湾海峡の中間線を横切りました。台湾総統選挙が近づいても解放軍の行動は衰えず、総統候補の対中姿勢に懸念が高まっています。
米国を拠点にする中国語ニュース・サイトの博訊新聞網に掲載された記事より。
台湾国防部によると、最近、台湾海峡の中間線を越える中国人民解放軍の航空機と艦船を探知しました。台湾総統選挙が近く、解放軍の行動は減少しておらず、国際社会も現総統候補の対中姿勢を懸念しています。
台湾国防省部は23日午後1時30分以降、「殲-10、殲-11、殲-16、運-8、空警-500など、様々な種類の中国共産党の航空機の活動を相次いで探知した」と発表しました。
台湾国防部はまた、10機が台湾海峡中間線とその延長線を越え、台湾の北、中央、南西の空域に侵入したと発表しました。
23日未明、台湾国防部はまた、22日午後6時から23日午後6時まで24時間の間に、台湾海峡付近で7機の解放軍航空機と2隻の解放軍艦船を探知したと発表しました。
台湾国防部によると、上記の解放軍の動きは台湾軍の管理・監視下にあるといいます。
また、台湾は今月2度目となる中国からの気球が台湾海峡中間線を横切ったことを検知したが、台湾当局は気象観測用の気球であるとみています。
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2024年1月13日に行われる台湾総統選挙が迫るにつれ、中国の威嚇行動はますます激しくなると思われますが、中国の威嚇は逆効果ではないかと思います。
2019年初頭には蔡英文総統の支持率は低く、2020年の選挙での再選は無理だろうと言われていました。ところが2019年中頃に『反送中デモ』が香港で起こり、中国共産党のデモ弾圧を目の当たりにした台湾では、反共産党の気分が盛り上がり、2020年の蔡英文再選に至った経緯があります。
解放軍が軍事的威嚇をすると、2024年の総統選挙の結果に影響を与えてしまうかもしれません。
参考記事
<博訊新聞網>台湾大选在即 10架解放军机再次穿越台海中线