中国の若者の間で最近、空想上の支出を少額の貯金に変える「消費したつもりで貯金」が流行っています。中国メディアは最近、家計が苦しい中国の若者の一人が妊娠したつもりになって74日間で3000元を貯め、銀行に預けたと報じました
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
中国の若者の間で最近、空想上の支出を少額の貯金に変える「消費したつもりで貯金」が流行っています。
中国ニュースサイト百度新聞は、家計が苦しい中国の若者の一人が妊娠したふりをして74日間で3000元を貯め、銀行に預けたとするニュースを掲載しました。
[百度新聞]74日間妊娠したふりをして3000元以上を貯めた人もいる
中国メディアの最近の報道によると、「消費したつもりで貯金」はエピソード方式で、架空の主人公が恋愛、旅行、歴史、SF、冒険などさまざまなテーマの人生シナリオを独自にシミュレートしてお金を使ったつもりになり、最終的に銀行口座に入金するというものです。
例えば上記の百度新聞の記事の場合は、「ある日、吐き気がして嘔吐したくなったので、思い切って妊娠したと仮定し、妊娠の経過と照らし合わせながら、妊婦検診のために病院に行くなど、妊婦に必要な出費を計画した。74日間の妊娠シミュレーションで『貯まった』預金が3000元以上になった。」と丁さんは語っています。
中国メディアはこの見せかけの節約法を肯定的に解釈していますが、ネットユーザーの見方は二極化しています。『月給3000円で誰が節約方法を教えてくれるのか?』、『それなりの収入がなければ、どんな節約方法も役に立たない』といった疑問の声もあります。
[百度新聞]使ったふりをして、節約しているのでしょうか?信頼できるという人もいる
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小学生の頃、少ない小遣いを「使ったつもりで貯金」して、ちょっと値段の高い商品を手に入れたことがありますが、中国の若者の間で「つもり貯金」が流行するとは、この国の将来は大丈夫かと心配になってしまいます。
記事で紹介した『妊娠したつもりで貯金』した丁さんは、『つもり貯金』を続行中で、来年4月の出産予定日には『出産したつもりで貯金』し、さらにその後も『子育てをしたつもりで貯金』を続けるつもりなのだそうです。
このような風潮が行きすぎて、『結婚したつもり』『子育てしたつもり』『家を買ったつもり』『車を買ったつもり』が蔓延してしまうのではないかと心配するのは、心配しすぎでしょうか?
参考記事
<自由亜州電台>为省钱 中国年轻人中流行假装存钱法