釣魚島(尖閣諸島)の領有権をめぐる紛争によって、日中関係は長年深い影響を受けてきました。中国共産党の習近平指導部は、釣魚島に対する「主権」を主張するため、海警に対して取り組みを強化するよう求めており、そのために2024年には釣魚島近海を毎日パトロールし、必要に応じて同海域の日本漁船を牽制する計画です。この動きは、部外者からは「敵は本能寺」とみなされている。
米国に拠点を置く中国語放送の希望之声の記事より。
日本政府は釣魚島(尖閣諸島)の領有権を主張しており、岸田文雄首相は2023年11月に米サンフランシスコで行われた習近平との会談で、釣魚島の状況について日本の「重大な懸念」を改めて習近平に伝えました。
日本は釣魚島を尖閣諸島と呼び、周辺海域を「領海」とみなしています。読売新聞の報道によれば、中国海警の艦船が釣魚台列島の「接続水域」に航行した日数は、2022年には336日あり、2012年に国有化されて以来最も多くなりました。
2023年12月14日現在、釣魚台列島における中国漁船の数は、2022年の336隻という記録を上回ったと共同通信が報じています。
日本の第11管区海上保安本部は12月31日、釣魚台列島・赤尾諸島の南方小島周辺の「接続水域」で同日午前9時、中国海警船4隻が確認可能な範囲で航行したと発表しました。
同海域で中国海警船の航行が確認されたのは10日連続で、通算352日となり、2022年の通算日数を16日上回り、過去最高を更新しました。
また、海上保安本部によると、4隻の中国海警船のうち1隻は機関銃で武装している疑いがあり、日本の巡視船が日本の「領海」に近づかないよう警告したといいます。
習近平が11月29日、上海にある中国海警東シナ海方面指揮部を珍しく視察し、日本との釣魚島の領有権問題をめぐり、「われわれは前進あるのみで、後退することはできず、われわれの領土は1ミリたりとも奪われない」と、釣魚島の「主権」擁護を「絶えず強化」するよう指示しました。
習近平の視察後、中国共産党海警総隊東シナ海方面指揮部の郁忠司令官は本部で会議を開き、釣魚島に定期的に艦船を派遣することを決め、より多くの中国海軍艦船が与那国島と琉球西表島の間を航行できるようになったといいます。
釣魚島の領有権は、日中間の大きな摩擦の原因となってきました。与那国島は人口約1600人の日本最西端の島で、台湾から111キロしか離れていません。
中国海警による釣魚島の365日パトロールは「醉翁之意」(*)と評されています。
(*):「醉翁之意(不在酒)」:酔翁の意は酒に在らず->真意は別のところにある,敵は本能寺にあり
特に、中国共産党は2か月の国防部長空位の後、董軍海軍大将を国防部長に任命しました。
これは、台湾海峡や南シナ海を含む海上で今後最大の課題となる中国共産党の海軍が、より重要な役割を果たすことを意味すると考えられています。
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『敵は本能寺にあり』 中国の本当の狙いはどこに。。。。。台湾?南シナ海?それとも、、、
参考記事
<希望之声>中共海警规画2024年365天巡钓岛 被指「醉翁之意」