金門海域の快速艇転覆事件は台湾海峡両岸の緊張を引き起こし、3月15日には中国の海洋警察4隻が金門の立ち入り禁止水域に侵入し、16日にも4隻の編隊が金門の立ち入り禁止水域に侵入しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
ロイター通信の報道によると、台湾当局は、「中国の動きは安全保障上の大きな脅威をもたらすものではないが、状況をより複雑にしている。」と述べています。
台湾の沿岸警備隊は16日、中国海警14608、2202、2203、14604の4隻の隊列が、午前8時54分に金門禁止制限水域に出航しました。
台湾海岸巡防署が巡視艇を派遣して並行して状況を監視するとともに、午前10時6分に中国海警の船が去るまで、海警船に向けて無線警告を行い続けました。
台湾海岸巡防署はまた、中国の行為は海上交通の秩序と安全に深刻な影響を及ぼしているとし、海難事故を避けるためにこの様な行為をやめるよう呼びかけました。
台湾の安全保障部門の高官は、中国は台湾への侵入を続ける一方で、海難事故への対処に関しては台湾の協力を求めており、「紛らわしい」メッセージを送っていると述べています。
この高官はこう付け加えています。「我々はお手上げだ。 昨日我々は彼らの漁師を救おうとしたのに、今日は彼らは凶悪な様子を見せている。」
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中国が周辺国に対して、強面で脅しをかけたかと思えば、優しい笑顔で近寄ってくるのはいつものことです。
日本に対しても、福島原発処理水排水では水産物の禁輸を行い、尖閣諸島周辺には毎日のように海警船を巡回させて脅しをかけるかと思えば、『14億人の市場』をちらつかせて日本企業や個人に「おいでおいで」と誘惑してたりします。
参考記事
<自由亜州電台>中国海警再闯金门水域 台官员:让局势更复杂