香港立法会は3月19日、臨時会議を開催し、国家安全法案(基本法第23条)の最終立法手続きを開始しました。午前9時から法律精査の第2読会手続きが再開され、88名の立法会議員全員が一致して法案への支持を表明し、議会は政府が提出した91の修正案を精査し、第3読会で採決され、賛成89票(主席も賛成票投票)、反対0票の全会一致で可決されました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
中国中央電視台(CCTV)は立法院の投票前に、早くも、立法院は国家安全案が第3読会で可決されたと報じていました。
立法会の梁君彦主席は、「主席は通常投票しないが、国家安全保障がすべての人の責任であるこの歴史的瞬間に立ち会うために例外を選んだ。」と述べ、自身の投票について説明しました。
香港の李家超行政長官は採決終了後、立法会を訪れ、「今日は香港が26年間待ち望んでいた歴史的瞬間であり、基本法第23条は2024年3月23日の公布完了と同時に施行される。」と述べました。
また李家超行政長官は、「この法律は香港国家安全法と互換性があり、補完的なものであり、時代遅れで不十分な現行法を改善するものである。」と述べました。
鄧炳強安全保障長官は、最高行政長官、中央当局、立法会議メンバーの支援に感謝の意を表し、基本法第23条の立法作業は非常に困難であったと述べ、この法律が成立するまでに20年以上かかったことを嘆き、政府の立法目的は基本法第23条、国家安全保障委員会決定528号、国家安全保障法に規定された憲法上の責任を完全に履行することであると強調しました。
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香港は完全に息の根を止められ、中国の一地方都市に成り下がってしまいました。
香港の憲法と呼ばれる香港特別行政区基本法(香港基本法)の第23条は、「国家の安全を脅かす行為や活動を禁止する法律を香港が制定する。」と定めています。
本法案は、国家反逆罪、暴動罪、扇動罪、スパイ罪、国家機密窃盗罪などを対象とする基本法第23条を実施するための法案でしたが、それぞれの罪の範囲が曖昧で、当局が恣意的に適用することも懸念されています。
香港がこれですから、中国本土は推して知るべしです。中国(香港マカオ含む)に渡航される方々、無事に帰って来れることをお祈りしております。
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