香港政府は8日、基本法第23条を実施するための地方立法である国家安全維持法案を公布し、扇動的意図の定義を明確にしました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
基本法23条の20の犯罪のうち、最も重いものは、謀反、中国軍隊の叛乱扇動、外国勢力と結託してインフラ破壊工作などを行うもので、無期懲役となります。
国家の安全を危険にさらす意図のあるスパイ行為、コンピューターやその他のシステムを利用して国家の安全を危険にさらすものは、懲役20年。
国外からの干渉、国外の諜報組織への参加や支援、反逆罪の不申告に関わるものは懲役14年となっています。
また、国家安全保障を危険にさらし、中国や香港政府などの公的機関を憎悪し、香港と中国系住民の敵対心を刺激するような出版物を扇動的な意図で発行した者は、扇動的な意図を証明しなくても懲役7年に処せられます。
また、その行為が外国勢力との共謀を含む場合は、より重い犯罪の量刑に上乗せするため、3年から10年の刑期延長、扇動的な性質を持つ文書や記事の所持は、初犯の場合、現行の懲役1年から懲役3年に引き上げることが提案されています。
中国の丁薛祥副首相は7日、北京で開催中の全国人民代表大会で、香港代表団のパネル・ミーティングに参加し、香港の長期的な安定を確保するため、基本法第23条に関する立法をできるだけ早く完了させるべきだと明言しており、香港政府も今回は例外的に、国家安全維持法案の公布後、香港立法会を即日開催し、法案の初読プロセスを開始しました。
全国人民代表大会と中国人民政治協商会議の議員を兼任する香港立法会議員も、基本法第23条に関する法案制定の進捗を早めるため、両会を欠席して香港に戻って立法会に出席しており、早ければ来月までに法案の第三読会(最終審議)が終了して本議会に提出され、採決される見通しです。
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今後香港に旅行される方々、くれぐれもお気をつけください。どのような行為が『スパイ活動』とみなされるかは、政府の胸先三寸で決まります。
「インスタ映え」と無邪気に撮影した画像に、パトカーや警官などが写っていたりすると、警察署で取り調べを受けるかも。。。
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参考記事
<自由亜州電台>《基本法》23条细节曝光 最高可囚终身 知情不报可判14年