黄大仙の blog

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台湾軍機が台湾周辺軍事演習中の中国軍機にロックオンか?

523日から行われた中国の台湾周辺での軍事演習で、台湾軍は「国軍の常時戦闘準備期間中の緊急事態対応規定」に基づき、海・空・陸の各軍を派遣して中国の軍事演習に迅速に対応したとし、台湾軍のF16V戦闘機が大陸の殲16D戦闘機にロックオンした映像を公開しました。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

台湾軍機が演習中の中国軍機をロックオン

  台湾軍の25日の発表によると、台湾空軍のF-16V戦闘機は2発のAIM-120中距離空対空ミサイルと2発のAIM-9短距離空対空ミサイルを搭載して哨戒任務の空撮を行っていました。

 

  その際の監視スクリーンから撮影した大陸軍機の映像も公開し、モノクロの映像には、台湾空軍機が中国人民解放軍の轟6爆撃機と殲16D戦闘機の動きを監視している様子が映し出されており、画面には明らかな目標識別ボックスが表示されていました。

 

殲16D戦闘機ロックオン画像

 

轟6爆撃機ロックオン画像

 

  この画像は台湾空軍機に搭載されたアメリカ製AN/AAQ-33『スナイパー』照準ポッドの高精細中波前方監視赤外線(FLIR)システムによるものです。

 

  台湾国防部の発表によると、24日午前6時までの24時間に計49機の人民解放軍軍用機、19隻の人民解放軍軍艦、7隻の海警艦艇が探知され、そのうち35機の人民解放軍軍用機が南西空域に侵入し、鵝銮鼻から約57マイル離れた地点にいたとのことです。

 

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  この件は中国メディアでも報じられています。

『第一軍情』の報道では以下のように報じています。

 

  台湾機が中国軍機を撮影しました。画像は台湾機搭載のアメリカ製スナイパー照準ポッドのもので、写真に写っている航空機は、轟6爆撃機と殲16D戦闘機です。

 

  台湾独立派の一部は大喜びで、「台湾の戦闘機が装備するAIM-120とサイドワインダーミサイルは、人民解放軍の戦闘機を容易に標的にして撃墜することができる。」と馬鹿騒ぎしています。

 

  井の中の蛙はまさに井の中の蛙としか言えません。画像だけを見ると、F16-Vは確かにJ-16H-6をロックオンしています。画像だけを見ると、F16-Vは確かに轟6と殲16Dをロックオンしています。

 

  ただし、この「ロック」は火器管制レーダーとは異なります。厳密に言えば、殲16Dに「固定」されているのは、F16-V に搭載されている AAQ-33 と呼ばれる狙撃ポッドです。これは望遠鏡として理解できる光学センサーなのです。

 

  台湾軍は、AAQ-33の射程距離は非常に長く、上空15,000メートルまでの地上目標を探知できると述べています。強力そうに見えますが、結局のところレーダーではありません。

 

  例えて言えば、望遠鏡を使えば上空の飛行機を見ることはできますが、もしかして貴方にはその飛行機を撃墜する能力があるのと思いますか?なので、見えたからといって撃てるわけではありません!

 

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  中国軍機を捉えたアメリカ製AN/AAQ-33照準ポッドは、Wikipediaによると、『FLIR、デュアルモードレーザー、レーザー目標追跡装置および指示装置、レーザー測量機、CCDイメージセンサ、映像データリンクの機能を備えており、レーザー誘導兵器の運用に加えてGPS誘導兵器に座標を送信することも可能である。』となっており、空対空ミサイルと組み合わせれば標的の戦闘機を撃墜可能だとおもうのですが、中国メディアの言い分は正しいのでしょうか?

AN/AAQ-33 - Wikipedia

 

参考記事

<自由亜州電台>中国军机在围台军演中被台湾军机雷达锁机?

https://x.gd/oGhxA