黄大仙の blog

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米上院がチベット法案を可決 中国の主張「古来から中国」に反論

米上院は23日、「チベット・中国紛争解決促進法」を全会一致で可決し、中国政府に対し、中・チベット紛争の解決を視野に入れ、前提条件なしに国際法に従ってダライ・ラマまたはチベット人指導者と平和的対話を行うよう促しました。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

チベット中国共産党に武力占領されました

  同法は、「チベットは古来より中国の一部である」という中国の主張に反論し、中国に対してチベットの歴史、チベット人ダライ・ラマに関する虚偽の情報を広めることをやめるよう求めています。

 

  1950年、中国は独立国の状況にあったチベットに侵攻し、チベット支配下に置きました。

 

  チベットの精神的指導者であるダライ・ラマは、1959年に蜂起に失敗した後、インドに亡命しました。

 

  現在、中国当局は異論を弾圧し、チベット文化を弱めることで、チベット支配を正当化しようとしています。

  中国当局は、ダライ・ラマチベット人の住むチベット、四川、青海、雲南、甘粛の各省を中国から分割しようと目論んでいると猜疑心を持っています。

 

  しかし、ダライ・ラマチベットの独立を主張しているのではなく、チベットを中国の一部として受け入れつつ、より大きな文化的・宗教的自由を認めるという「中道」を主張しています。

 

  法案提出者の一人であるオレゴン州選出のジェフ・マークリー上院議員民主党)は、「この法案は中国がチベット人の基本的権利を踏みにじり続けていることへの直接の反論である。」と述べました。

 

  上院の法案は2月に下院で可決されたものから修正されているため、ジョー・バイデン米大統領が署名する前に下院の承認を得る必要があります。

 

  在米中国大使館の劉鵬宇報道官は23日、「元朝以来、中国の歴代中央政府チベットに対して途切れることなく行政管轄権を行使しており、チベットが独立国であったことがないという歴史的事実は変えることができない。」と述べました。

 

また劉鵬宇報道官は、米国に対し、「チベット問題を利用して中国の内政に干渉することをやめるよう促す。中国は自国の利益を守るために必要なあらゆる手段を講じる。」と警告しました。

 

 

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  1950年に中国共産党人民解放軍チベットに武力侵略して併合しました。中国共産党はこの武力侵略を「チベットの平和的な解放」と自称しています。

 

  中国共産党によるチベット占領後も、チベット人の精神的指導者ダライ・ラマは健在でしたが、中国共産党による宗教の排撃や、漢民族の大量入植によってチベット人との軋轢が生まれ、1959年にチベット武装蜂起が勃発しました。

 

  ダライ・ラマチベット軍は、中国人民解放軍に比べて数が著しく劣り、武装も貧弱だったため、数日で鎮圧されてしまいましたが、ダライ・ラマと彼を慕うチベット人がインドへ逃れ、チベット亡命政府の樹立を宣言しました。亡命チベット人の数は15万人に及びます。

 

  現在チベットへの入国は中国政府から厳しく制限されており、 外国の外交官やジャーナリストなどの外国人は、中国政府の許可を得て、公式の管理が厳しいツアーに参加しない限り、チベットに入ることはできません。

 

  参考までに中国共産党が思い描く本来の国境をご存知でしょうか?100年ほど前に中国各地で作られた『国恥地図』と呼ばれる地図があります。

 

  侵略で失われた土地を強調し、人々の義憤と愛国の情を呼び起こすためのものとされていますが、そこに描かれた『かつての国境』は、いまの中華人民共和国2倍の面積を誇っています。

『かつての中国』と信じられている国恥地図

  この地図が中国共産党が考える『本来あるべき祖国の姿』だと考えれば、南シナ海の不法占有、尖閣諸島周辺海域への度重なる侵入などは、これを認めてしまえば次に何を言ってくるか予想できてしまいます。

 

  『尖閣領有奪取』ー>『沖縄は中国の不可分の領土』

  『南シナ海奪取』ー>『インドシナ半島は古来から中国』

これが「本当の中国領土」? 「国恥地図」を見れば、中国人の頭の中が分かる | レビュー | Book Bang -ブックバン-

中国の国恥地図、面積は今の2倍 指導者の底流にある「帝国の残像」:朝日新聞デジタル

 

参考記事

<自由亜州電台>美参议院通过西藏法案 反驳中方自古"

https://x.gd/0gN68

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