オランダ国防省のウェブサイトは7日、中国軍機2機が同日未明、東シナ海の国際空域で国連任務中のオランダ軍艦の周囲を何度も旋回して威嚇し、同艦の海上攻撃ヘリコプターに接近したと発表しました。中国軍の行動は「潜在的に危険な状況を引き起こした」と指摘しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
オランダ国防省によると、中国軍の戦闘機2機がフリゲート艦「HNLSトロンプ」に対して複数回の旋回飛行を行ったほか、パトロール中のヘリコプターも中国軍機2機に「接近」されました。
声明によると、事件は国際空域で起きました。オランダ海軍艦艇「HNLSトロンプ」は、安保理決議に基づく北朝鮮に対する海上制裁の実施を監視する国連多国籍軍を支援するためのパトロール中でした。
オランダ国防省によれば、「HNLSトロンプ」は予定通り航海を続け、現在日本に向かっているとのことです。
オランダ国防省が公開した現場の写真によると、接近してきた中国軍機には、Z-19軽偵察・攻撃ヘリコプター1機と殲轟-7戦闘爆撃機数機が含まれていました。
オランダのルーベン・ブレケルマンス議員はソーシャルメディア「X」へ、「中国は今、国際海空域でオランダの艦艇をも威嚇している。この危険な状況は容認できず、早急に真剣な外交的対応が必要だ。 オランダは脅迫されることを許さず、航行の自由のために立ち上がる。」と投稿し懸念を表明しました。
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今年5月には、中国軍の戦闘機が黄海の公海上で、オーストラリア海軍のヘリコプターの進路に照明弾を投下する事件が起きています。
オーストラリア海軍のヘリコプターは、国連による北朝鮮への制裁を履行するため哨戒していました。
このとき中国外交部は、「国連安保理決議の履行を装い、オーストラリアの軍艦や航空機が意図的に中国の領空に接近し、問題を引き起こして挑発し、中国の海上および航空の安全を危険にさらした」と言い訳をしています。
一歩間違えば軍事衝突に発展しかねない事件が、日本近海で起きているのに、日本のマスコミが報じないのは何故なのでしょうか?
参考記事
<自由亜州電台>荷兰:中国战机在东海国际空域贴近绕飞荷兰船舰和直升机