黄大仙の blog

何にでも首を突っ込みたがる好奇心旺盛なOJISANブログです。

米国在台湾協会(AIT)所長:海上における中国の挑発的行動は、意図せざる紛争の激化を招く恐れがある

台湾、日本、南シナ海周辺における中国の挑発的な行動は、この地域における意図しない事件や不注意な紛争の激化につながる恐れがあると、米国在台湾協会(AIT台北事務所のサンドラ・オウドカーク所長が警告した。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

挑発的行動が目立つ中国

  サンドラ所長は記者会見で、米国は台湾海峡とより広い地域における平和、安定、現状維持に尽力しており、だからこそ米国は中国に対し、台湾海峡南シナ海、日本近海での強圧的で挑発的な行動をやめるよう求め続けていると述べました。

 

  在台湾米外交当局のトップであるサンドラ所長は来月退任し、3年間の任期を終えることになっており、14日の記者会見が退任前の最後の会見となり、その後、レイモンド・グリーン駐日米公使が後任となることが決まっています。

 

  台湾と南シナ海はここ数日不穏な空気に包まれています。中国人民解放軍は、台湾の頼清徳新総統が5月下旬に就任して以来、台湾周辺で2日間の軍事演習「联合利剑(Joint Sword)-2024A」を開始し、「独立を求める」分離主義勢力への懲罰だと主張しています。

www.youtube.com

  南シナ海における中国とフィリピンの摩擦もたびたび起きており、南シナ海の主権をめぐる中国とフィリピンの対立が、両岸紛争よりも早く米中戦争の引き金になるのではないかとさえ心配され始めています。

 

++++++++++++++++++++++++++

  3月には南シナ海のセカンド・トーマス礁で、中国海警船がフィリピン船を放水銃で攻撃し、フィリピン海軍兵士3名を負傷させました。

南シナ海で緊張激化、フィリピンが中国海警の放水銃により船員3人の負傷を確認 - 黄大仙の blog

 

  5月には、黄海の公海上で、国連任務を履行するため哨戒していたオーストラリア海軍のヘリコプターの進路に、中国軍の戦闘機が照明弾を投下する事件が起きています。

中国軍機、公海上で豪海軍ヘリに照明弾 豪首相「全く容認できない」 - CNN.co.jp

 

  6月には、東シナ海の公海上で、国連任務中のオランダ軍艦の周囲を何度も旋回して威嚇し、同艦の海上攻撃ヘリコプターに接近するという事件を起こしました。

オランダが中国非難、中国軍機が東シナ海でオランダ艦船に危険な接近 - 黄大仙の blog

 

 

  最近の中国の相手構わぬ暴力的行為を見ると、予期せぬ突発的な事故が紛争に発展しないとも限りません。

 

  サンドラ所長の警告が効いて、中国が軍事行動を控えてくれると良いのですが、習近平国家主席人民解放軍に対する統率力が弱まっているんじゃないかと心配です。軍トップがほとんど粛清されたので、反発も強いのでは?

 

 

<自由亜州電台>AIT处长:中国在印太的挑衅行为恐导致冲突意外升级

https://x.gd/gjXlt