ヨーロッパや中東で起きている戦争を背景に、インド太平洋の情勢も最近急激にエスカレートしています。北朝鮮は、バージニア級原子力潜水艦USSバーモント(SSN792)が韓国の釜山港に入港したことに反発し、中国共産党の空母3隻は、史上初めて、同時に海上にいるのです。
米国に拠点を置く中国語放送の希望之声の記事より。
AP通信によると、USSバーモントは通常の補給と休養のために韓国に滞在しており、USSバーモントが韓国を訪れるのは今回が初めてです。
北朝鮮は9月13日に本来秘密のウラン濃縮施設の写真を公開し、翌日にはミサイルを試射しました。USSバーモントが釜山港に現れたことは、北朝鮮に対する強い脅威となり、即座に北朝鮮の強い反応を引き起こしました。
金正恩の妹である金与正は、公式メディアを通じた声明で、「これに対して北朝鮮は核兵器の質と量を継続的かつ無期限に増加させる。韓国のすべての港湾と軍事基地はもはや安全ではない」と警告しました。
金与正の発言は、北朝鮮が米原子力潜水艦が停泊する韓国の基地を射程に収めるミサイルを試射する可能性があることを暗示していると受け止める向きもあります。
朝鮮半島では緊張が高まっており、中国共産党は隣国への挑発を強めています。
米軍事ニュースサイト『The War Zone』は23日、先週の時点で、空母打撃群「遼寧」がフィリピン海で、空母打撃群「山東」が海南島沖で活動し、まだ就役していない第3の共産主義空母「福建」が新たな海上試運転のために江南造船所を出発したと報じ、衛星画像により、9月18日の時点で3隻の空母すべてが海上にいることが確認されています。
中国共産党海軍が3隻の空母を同時に配備したのは今回が初めてで、中国共産党が空母戦力を増強して第1、第2列島線を突破するつもりであることを示している、と『The War Zone』は伝えています。
台湾の顧立雄国防相は先週、人民解放軍の軍事活動の規模がますます大きくなっており、中国が本当に軍事演習による攻撃を開始した場合、台湾には対応する時間がないと指摘しました。
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2022年2月、ロシア軍がウクライナ国境近くで軍事演習を行った直後に、ウクライナ侵攻が始まりました。
現在、台湾島を囲む形で人民解放軍が軍事演習を繰り返しており、いつ演習から実際の軍事侵攻に移行するかわかりません。
参考記事
<希望之声>朝鲜中共同时搅局 印太局势紧张