黄大仙の blog

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在中カナダ人に死刑判決 批判に中国当局は『中国は司法独立』

中国で起訴されていたカナダ人に死刑判決が下されました。

薬物の製造販売した容疑で逮捕起訴されていました。

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6月には中国当局に逮捕拘束されていた、

 

2名のカナダ人が起訴されたとの報道がありました。

 

この時の起訴容疑はスパイ容疑でした。

中国でカナダ人起訴、ファーウェイCFO孟晩舟裁判再開でカナダに報復か - 黄大仙の blog

今回は薬物製造密売の容疑で起訴されていたカナダ人に、

 

死刑判決が下ったと言うニュースです。

 

同じ6月にはオーストラリア人に死刑判決が出ていました。

豪州人が中国で死刑判決 死刑廃止の豪州は反発 豪首相が声明 海外中国語ニュースから - 黄大仙の blog

この時の容疑も薬物に絡んだものでした。

 

しかし、カナダもオーストラリアも中国と対立している最中に、

 

逮捕拘束されたり死刑判決を受けたりしていますので、

 

国際社会は中国の報復、「人質外交」だと批判しました。

 

これに対して中国当局からの反応が、澎湃新闻で報じられていました。

澎湃新聞は、上海に根ざした政治思想のネットプラットフォームです。

 

中国からの回答は、

『薬物犯罪は世界的にも重大犯罪だ』

『中国は死刑制度を維持しつつ、その適用を厳格に制御している』

『司法機関が独立して判決を下した(司法の独立は保たれている)』

 

これは86日の外務省の汪文斌報道官の記者会見での回答ですが、

 

オーストラリア人死刑判決への批判を受けた、

 

615日の趙立堅報道官の回答と全く一緒です。

 

報道官は共産党や政府の考え方を、そのまま口に出しているだけなので、

 

人が変わっても、言うことが変わらないのは当然ですね。

 

中国は麻薬犯罪に対しては、かなり厳しく対応しています。

 

かつてイギリスに押し付けられたアヘンの蔓延で国を滅ぼしかけ、

 

アヘンを廃棄処分したら、怒ったイギリスにフルボッコにされた挙句に、香港を略奪された苦い経験があるからです。

 

このような理由で、死刑判決を受けたカナダ人やオーストラリア人が、

 

本当に麻薬犯罪を犯していたとすれば、厳罰も当然だと思います。

 

しかし国家間の対立が鮮明になった時期に、

 

相手国民に死刑判決を出すのは、タイミングが悪いですね。

 

中国の司法の独立が疑われるのも無理はないと思います。

<环球网>オーストラリア人麻薬密売人への死刑判決は、中豪の緊張関係に関係しているか? 中国外交部が回答 - 黄大仙の blog

ファーウェイ孟晩舟と拘束中のカナダ人との交換を拒否 トルドー首相 中国はどう報じた - 黄大仙の blog

 

下記は澎湃新闻に掲載された外交部の会見の記事の意訳です。

[原題]<澎湃新>加拿大籍毒贩徐伟洪被判死刑会否恶化中加关系?外交部回应

[邦題]<澎湃新>カナダの麻薬の売人徐偉洪氏の死刑判決は、中国とカナダの関係を悪化させるのか?外務省は答えた

 

86日、外交部の汪文斌報道官は定例記者会見を主宰した。

 

ロイター:本日、広州市中級人民法院は一審裁判でカナダの麻薬密売人徐偉洪に死刑を言い渡した。最近の中国での外国人が死刑判決を受ける案件が、外野から政治的な批判の声を挙げさせている。これに対する中国のコメントは?今回の事件で、中国とカナダの関係はさらに悪化するのだろうか?

 

汪文斌:私は広州中級人民法院が発表したニュースに注目している。麻薬犯罪は世界的にも重大な犯罪として認識されており、社会への被害は極めて深刻だ。中国の法律は死刑を維持しつつ、その適用を厳格にコントロールしている。極めて重大な薬物犯罪に死刑を適用することは、薬物関連犯罪の抑止と防止に資するものである。中国の法律では、犯罪を犯した者はすべて平等に法の適用を受けると定められている。 中国の司法機関は、法律に基づいて様々な国籍の犯罪者を扱っている。私が強調したいのは、中国の司法機関は、中国の法律や法的手続きに厳密に従い、独立して事件を処理していることだ。

 

この事件が中国とカナダの関係にどのような影響を与えるかは分からない。

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