黄大仙の blog

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中国軍戦闘機を撃墜したのは、台湾軍地対空ミサイルか? 中国メディアが分析

数日前にSNS中国人民解放軍の蘇35戦闘機が撃墜され、パイロットが負傷して捕虜になったというニュースが流れました。

  Twitterでも炎に包まれたバンガローの外に戦闘機が墜落し、黒煙が空に上がっていく様子を写した動画が流れましたので、見た人も多いでしょう。

  台湾軍に撃墜されたという情報もあり、本当なら戦争だと慌てた人もいるでしょう(これ私のこと)。台湾軍は関与を否定し、中国メディアは冷静に分析しました。

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  台湾海峡を飛行中の人民解放軍の蘇35戦闘機が台湾海峡中間線を超えて飛行したため、台湾軍の地対空ミサイルの攻撃を受け、広西チワン族自治区桂林に墜落した、という情報がネットで流れたのは4日のことでした。

 

  Twitterでは中国語の情報ばかりでしたので、気にしなかった人も多かったかもしれませんが、中国のSNS微博では墜落地点は広西桂林と特定する投稿もありました。

 

  もしこの事件が本当だったら人民解放軍が黙って引き下がるはずもなく、すぐに報復攻撃するだろうと思っていましたが。

 

  幸い、台湾国防部はすぐに開いた記者会見で、これが「虚偽のメッセージ」であることを明らかにし、人民解放軍による報復攻撃もありませんでした。

 

  中国メディアの報道によれば、台湾の「ファクトチェックセンター」が調査の結果、そのニュースはインドのメディアから来たものだと特定しました。「ファクトチェックセンター」によれば、この噂のメッセージの発信元は、ウェブサイト「IFE」を運営する「News Line IFE」のTwitterアカウントで、94日の朝発信された後にリツイートされて広く拡散されたものだそうです。

 

  私は「News Line IFE」の投稿を確認できませんでしたが、24時間以上前の投稿が全て見れ無いことから、すでに削除済みなのかもしれません。

 

  それでは広西桂林に墜落したという投稿や、黒煙を上げて燃え盛る動画は一体何なのでしょうか?

 

  まず広西桂林の場所を確認しましょう。桂林の名前は聞いたことがある人も多いでしょう。山水画で有名ですね。漓江の川下りでしか見られない絶景ですので是非訪れてみることをお勧めします。私個人としては、演劇「劉三姐」に感動した口ですが。

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<墜落地点>

  地図上赤いラインの左端が墜落したと言われる「広西桂林」で、右端が台湾海峡です。この間の距離は約1000kmあります。情報では「台湾海峡中間線を超えた解放軍戦闘機が、台湾軍の地対空ミサイルに撃墜された」ということですが、台湾海峡上空で地対空ミサイルを撃たれた戦闘機が、その後1000kmも飛んで広西桂林に墜落するのでしょうか?

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  墜落炎上している写真ですが、飛行機が墜落したにしては、燃えている範囲が狭いように思います。真横の建も損傷がほとんど無く、戦闘機が墜落した跡には見えません。

 

  中国メディアの鳳凰網では、この写真の撮影日は戦闘機が墜落したとされる4日ではなく、3日に撮影されたものだとしています。戦闘機墜落現場の写真では無いということですね。農薬散布用の軽飛行機が墜落したのかもしれません。

 

  『人民解放軍の戦闘機が台湾軍に撃墜された』はフェイクニュースだったようです。ひとまずは安心です。

 

  しかし米中関係の緊張が高まっているときに、ちょっとした小さなフェイクニュースが人々の不安を煽り、大きな社会不安に発展しないとも限りません。流れているニュースはそのまま鵜kとるのではなく、しっかり裏を取ることが大事ですね。

 

  ところで広西には先月の弾道ミサイル発射試験でも、誤って1発が落下していますし災難続きですね。

中国人民解放軍の弾道ミサイル発射は4発でした、全て目標を外れ大失敗、1発は山中に、1発は行方不明 - 黄大仙の blog

 

参考資料

 

<江南都市>开学第一课:争做节粮惜粮小卫士

ニキビ集中ケアの体験エステ <エステのエルセーヌ>

http*://bit.ly/351i8T9

 

<新狼軍事>解放军战机被台军击中桂林坠毁?台军方紧急驳斥

『ブライダルエステ』結婚を迎える花嫁さんへ エルセーヌ

http*://bit.ly/2QWbOEx

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