日本の言論NPOと中国の国際出版集団は共同世論調査の結果を発表しました。中国に対して悪い印象を持つ日本人は89.7%、日本に対して悪い印象を持つ中国人は52.9%でした。
中国共産党機関紙人民日報系のメディアである環球時報が11月18日に報じたところによりますと、日本の民間非営利団体「言論NPO」と中国国際出版集団は、両国の共同世論調査の結果を発表しました。
その中で、中国に対して悪い印象を持つ日本人は89.7%と昨年より5ポイント増加しており、対中感情の悪化を裏付けています。日本に対して悪い印象を持つ中国人は昨年とほぼ同じ52.9%でした。
日中関係を大事だと思う中国人は7.7ポイント増の74.7%に対し、日本人は8.5ポイント減の64.2%となり、2005年の調査開始以来初めて70%を下回りました。
中国に対して良い印象を持つ日本人は、わずか10%にとどまり、昨年より5ポイント減少しています。そして、日本に対して良い印象を持つ中国人は、昨年とほぼ変わらず45.2%でした。
中国に対する日本人の感情は依然として悪化しているが、中国側は日本に対する感情は改善の基調を示しており、双方の世論には温度差があることが浮き彫りになりました。
印象が良くない理由として、日本側は「尖閣諸島周辺の領海・領空をたびたび侵犯しているから」が57.4%で、中国側が「侵略した歴史をきちんと謝罪し反省していないから」の74・1%でした。
『軍事的脅威を感じる国』という問いに対しては、日本の回答は「中国」が昨年より5.6ポイント増えて63.4%となり、中国側の回答は「日本」が昨年より大幅に27.4ポイント減って、47.9%となりました。
調査は9月と10月に実施され、日本人1,000人、中国人1,571人が回答しました。
中国人の4人に3人は日中関係が重要と考えているのに対し、『日中の首脳の相互訪問は一刻も早く実現すべき』という問いに対して、「はい」と答えた日本人は18.8%にとどまり、習近平総書記の国賓待遇訪日に対する日本人の拒絶感の強さを反映しています。
米中対立で中国国内でのプロパガンダは、反米がメインになり、反日は控えめになっているので、中国人の対日感情が悪化していないようです。
来年以降に米国の政策がガラッと変わってしまうと、中国の政策も反日に戻り、日本の領土に食指を伸ばしてくるかもしれません。
[一緒に読みたい記事]
参考資料 *>s
<環球時報>日民调称日本人对华感情恶化,中国人对日感情改善,两国民意出现“温度差”?
http*://bit.ly/2UzdWnk
<自由亜州電台>调查显示:近9成日本民众对中国印象不佳
http*://bit.ly/3lGYP7l