中国に「寒波」が到来し、21日未明に広東省の多くの地域で、予告なしに電気、水道、インターネットなどのライフラインが止まりました。1時間ほどで復旧したとされていますが、電力制限が行われている地域もあり、中国で何が起きているのでしょうか。
中国騰訊網に投稿された記事によりますと、寒波の到来で各地で消費電力がピークに達している広東省で、12月21日未明に予告も無く突然に大規模な停電、断水、ネットワーク切断が発生しました。
大規模なライフラインの切断は、広東省の広州、東莞、深圳、中山、佛山、恵州、珠海の広範囲に及び、街灯の電源さえも遮断され、一部のネット民は停電した街路の写真をソーシャルメディアのプラットフォームにアップロードしていました。
前触れもない停電により、病院や老人ホーム、学校の寮などに影響が出てており、多くの基地局の発信機に影響が出て、携帯電話網の信号が遮断されました。
現在中国の電力負荷が記録的に高いため、全国の多くの省で電力が制限されており、湖南省では電力消費が「戦時状態」に陥ったと宣言し、省全体の公的機関に電力とガスの節約を主導することが要求されました。
電力と天然ガスによる暖房装置は、毎日10:30~12:00、16:30~20:30までしか使用できず、室内温度は20℃を超えないように制限されています。
公的機関のファサード(建物の正面部分)にある照明などの電気設備は停止するように求められています。
中国の電力不足は広東省や湖南省に限らずに、浙江省や江西省でも深刻で、送電制限により街路灯が消灯され、工場も稼働制限されるところも少なくありません。
中国当局は「突然の寒波で電力使用量が急増したため」と説明していますが、「中国とオーストリアとの関係悪化の影響で、オーストリア産の石炭輸入を制限したため、火力発電所の燃料供給に支障が出たためではないか」との見方も出ています。
中国の港には、「通関手続きの遅れ」を理由に、オーストラリア産石炭を積んだままの船舶が行列を成しているとされています。
オーストラリアに限ったことではありませんが、一度中国に頼り切った経済体制を作ってしまうと、中国の言いなりにならないと、ここまで嫌がらせを受けるという見本です。
中国共産党は相手国にいうことを聞かせるためには、自国民が苦しんでも、相手国との貿易を制限することがあります。
中国と対等な関係を築くためにも、中国経済に頼り切った体制を築くべきではありません。
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参考記事 *>s
<腾讯网>无预警停水电、断网!广东多市“陷入漆黑”市民吓坏
http*://bit.ly/34zzk1k
<自由亜州電台>广东多市无预兆停水停电断网 供电局称是电网故障
http*://bit.ly/3pbXUNv