中国の新型コロナワクチン開発はどこまで進んでいるのでしょうか? 安全性は?、効果は?予防接種は大丈夫なのでしょうか?中国がワクチン外交を加速させている中で、過去にはワクチンによる死亡事故や重症事故もあり、本当に大丈夫なのかという疑問は正当なものでしょう。
フランス国営の国際メディアrfiは、中国が開発を進める新型コロナワクチンについての論評記事を掲載しました。
記事では、中国で開発中のワクチンは世界最多だが、いずれもフェーズ3試験を終えていないと指摘しています。
中国はフェーズ3臨床試験中の新型コロナワクチンは5つあり、これは世界で最も多い数です。
WHOが発表した以前のデータによると、世界では11のワクチンがフェーズ3臨床試験中であり、中国が 世界で最も多い数を持っていることは間違いありません。
中国保健建設委員会の鄭忠偉委員長は、中国のワクチン開発はラストスパートの段階に入り、世界のトップ集団に属しているが、1位を急がないと述べています。
鄭忠偉委員長の発言が、余裕を表すのか、本当は焦っているがポーカーフェースを装っているのかはわかりません。
世界のワクチン開発競争は、ファイザーワクチンがトップを走り、第3相試験の最終データが発表されました。
ファイザーワクチンは米英で販売承認を取得し、12月21日にはEUでも承認される見通しです。12月18日には日本でも認可に向けて申請が提出されました。
また、オックスフォード大学とアストラゼネカが共同開発したワクチンが年明けにも販売承認される見込みです。
中国製の5つのワクチンのうち、中国国家製薬集団(シノファーム)のワクチンはアラブ首長国連邦とバーレーンという中東2カ国で承認されていますが、アラブ首長国連邦は高血圧の人の接種を排除しています。
シノファームのワクチンもフェーズ3臨床試験中とのことですので、高血圧患者への安全性は確認中のための処置のようですが、ファイザーワクチンが臨床試験された際には、9000人以上の高血圧患者が参加したといいます。
鄭忠偉委員長は、フェーズ3臨床試験は、中国内では条件が整っていないので主に海外で行われており、いくつかの困難や課題に直面していると述べており、ブラジルのKXG社での試験のプロセスは、一度中断された後に再開され、現在は透明性のない基準などで保健規制当局から非難されていると述べました。
中国のワクチンのフェーズ3臨床試験は、今年12月には完了して供給開始可能との情報が夏頃に報じられていましたが、思ったように進んでいないようです。
先日流出した195万人の共産党員名簿によれば、ファイザー製薬とアステラゼネカも123人を超える共産党員を雇用していることがわかっていますので、中国のワクチン開発もまもなく完了するのでしょう。
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参考記事 *>s
http*://bit.ly/3nBkr6c