各国で新型コロナワクチンの接種が始まっています。香港でもまもなく接種が始まりますが、香港連合科学委員会が高齢者は中国製ワクチンを接種しないように警告しました。
中国製の新型コロナワクチンは、世界各国で緊急に接種されているワクチンの一つです。
しかし、香港連合科学委員会は、中国シノバック製ワクチンの有効率が50.38%で、ファイザー製ワクチンの95%を大きく下回り、副反応が73種類と、香港が調達しているワクチンの中では最も高いと指摘しました。
このため、香港連合科学委員会委員の許樹昌教授は、健康状態の悪い高齢者は、副反応による健康被害が増える恐れがあるので、ワクチンを接種すべきではないと警告しています。
一足早くワクチン接種が始まっている中国本土でも、接種可能年齢を18~59歳と制限し、高血圧症や糖尿病など健康状態の悪い人も接種対象から外されています。
中国製ワクチンに対しては、中国の医療従事者が副反応を心配したり、有効率に疑問があるとして接種を希望しない人が多いという調査結果もあるほどです。
香港ではワクチン接種意欲が40%以下と言われており、集団免疫を獲得するのに必要な70%の接種率を達成することが香港当局の責務となっています。
香港政府はワクチンに対する国民の懸念を和らげ、一刻も早く通常の生活を取り戻すために、さまざまなチャネルを利用して市民に予防接種を促しています。
香港は全市民が接種するのに必要な量の、2倍のワクチンを手配済みだそうですが、今の接種意欲では大半が無駄になってしまいます。
欧米諸国や発展途上国では、ワクチンが足らずに奪い合いが起きていると言われているのにもったいないです。
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参考記事
<自由亜州電台> 香港科委指中国科兴疫苗效果有限 副作用最高
http*://bit.ly/3dz78kd