台湾軍が実弾射撃訓練を行っている東沙諸島の近くで、中国人民解放軍が軍事演習を開始しました。期間は1ヶ月の予定とのことです。
中国人民解放軍の演習は、広東省雷州半島の西側で、3月1日から31日までの1ヶ月間実施されます。
台湾軍は東沙諸島(台湾領)で3月1日から砲弾射撃演習を行っていますが、中国軍の演習海域とは至近距離にあります。
台湾国防部は、台湾軍は中国軍の演習を綿密に監視し、その実力を測っていると述べています。
中国のCCTVによりますと、中国軍は南シナ海、黄海、東シナ海の複数の海域で訓練を行っていて、海上での主砲射撃と防空ミサイルの複数の実弾射撃演習を実施しています。
米軍も南シナ海と東シナ海に軍用機と戦艦を派遣し、中国軍の演習を監視しているとの香港紙の報道もあります。
軍事専門家の周晨鳴氏は香港紙であるサウスチャイナ・モーニング・ポストとのインタビューで、「アメリカはかつて2日おきに偵察機を飛ばしていた」と語っています。
周晨鳴氏は、「解放軍は軍事演習を強化しており、兵士が要求される実践要件も多くなり、これらを満たすことが兵士の昇進を決める評価基準となっている」とも述べています。
米軍は2月に空母を派遣して南シナ海で軍事演習を行っており、直前の2月4日には米艦船が台湾海峡を通過し、中国側の怒りを買いました。
中国外交部の汪文斌報道官は、「中国は常に高いレベルの準備態勢を維持し続け、常にあらゆる脅威や挑発に対応し、国家主権と領土の完全性を断固として守る。」と述べています。
中国国防部は、「先祖が残した領土を1寸たりとも失うことはできないし、他の人が持っているものを1毛たりとも欲していない」と述べています。
同時に中国国防部は、「中国の国防・軍事は、完全に中国の国家主権、安全保障、発展を守る必要性からのものであり、いかなる国も標的にせず、いかなる国にも脅威を与えることはない。」とも述べています。
南シナ海、台湾、尖閣諸島と、中国は周辺海域で領有問題を引き起こし、中国人民解放軍や海警局が活発に活動しています。
これに対して米軍や台湾軍が南シナ海で演習を行い牽制しています。日本周辺海域では自衛隊も米軍と連携しながら演習を行い、中国の動きを牽制しています。
日本では不思議なくらい報道されないのですが、中国の横暴と周辺国の対抗処置を知ることで、中国を制止する声は大きくなると思いますので、当ブログでも海外のニュースを伝えていきたいと思います。
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参考記事
<徳国之声>解放军南海军演撞期台湾射击演训
http*://bit.ly/3e0JOMv
<多維新聞>美军机现广东沿海之际 中国宣布时长一个月南海军演
http*://bit.ly/2MEIwvq