バイデン政権が大統領就任式に台湾の蕭梅琴駐米代表を招待するなど、米国が台湾との関係を重視する姿勢を見せたことを受けて、中国国防部は「台湾の独立は戦争を意味する」と強くけん制しました。
中国のニュースプラットホーム腾讯网に投稿された記事によりますと、バイデン氏が大統領に当選したことで、”賭けに負けた”台湾民進党は慌てて、必死になってバイデン政権にツテを求め、大統領就任式へ出席し、「招待された」と躍起になって騒いでいると報じています。
中国国防部報道官の呉謙上級大佐は、1月28日の定例記者会見で、「民族復興、国家統一は大勢の赴くところであり、大義であり、国民の心である。中華民族の長い歴史の中で、ひとつまみの「台湾独立」分離主義者の小集団は、バブルのようなものだ。」と述べました。
台湾周辺防空識別区
呉謙上級大佐は続けて、「火遊びをする者は火傷をすることになる、台湾独立は戦争を意味する」と強調しました。
「 中国人民解放軍は必要なすべての措置を講じて、「台湾独立」離反の試みを断固として阻止し、国民主権と領土の完全性を堅固に守る。」とも述べています。
最近台湾周囲には中国人民解放軍や米軍が入り乱れています。
1月23日には人民解放軍の軍用機、運8対潜機1機、轰6-K爆撃機8機、殲16戦闘機4機の延べ13機が台湾空域に侵入し、同日午前10時頃には米海軍ルーズベルト空母打撃群がバシー海峡を経由して、南シナ海へ侵入したことが中国の衛生画像で確認されました。
空母ルーズベルトを捕らえた衛星画像
1月24日には、運8対潜機2機、蘇-30戦闘機2機、殲-16戦闘機4機、殲-10戦闘機6機、運8技術偵察機1機の延べ15機が台湾空域に侵入しました。
蘇-30戦闘機
1月26日、米海軍のEP-3E電子偵察機アリーズが台湾の南西領空を通って大陸方向に飛行し、人民解放軍空軍の運8G電子妨害機も福建省から離陸して台湾の南西領空に侵入し、2機は台湾南西部の空域で「すれ違った」ようです。
米軍EP-3E電子偵察機
1月28日朝には、多数の 人民解放軍機が 10 分間に 3編隊が連続して台湾南西部の空域に進入しました。
人民解放軍機が密集して台湾空域に侵入するのは日常となっている上に、以前の台湾空域侵入では運-8などの補助機が中心だったのとは異なり、最近は攻撃的で高速巡航機である殲-16戦闘機や轟-6K爆撃機なども含まれており、極めて強力なシグナルを放った作戦であることがうかがえます。
殲-16戦闘機
中国は勇ましいことを言って、脅しをかけてきますが、それに屈して弱気になったり、引いたりすると、さらに輪をかけて攻勢に出てきます。
逆に相手が毅然とした態度で一歩も引かない姿勢を見せると、意外なほどあっさりと手を引っ込めますので、台湾も怯むことはないでしょう。
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参考記事 *>s
<腾讯网>美台走出危险一步,中国国防部明确警告:“台独”就意味着战争!
http*://bit.ly/36mzqtZ