偽物が出たり、副反応が世界一と言われたり、有効率が低いと言われたりしている中国製ワクチンですが、世間の低評価にもめげずに日夜開発に取り組み、承認済みのワクチン数は4種類と世界一ですが、ついに生産能力も世界最大となりました。
米国に拠点を置く、世界中の華人向けメディアの世界新聞網の報道によりますと、シノファームの于清明会長は4日、新型コロナワクチンの年間生産能力が今年30億回に達し、世界最大の生産国となることを明らかにしました。
1人2回接種として15億人分のワクチンを生産できる能力を持つことになります。
また、現在開催中の中国両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)では、メンバー5,000人以上が、シノファーム製ワクチンの接種を受けたと、于清明会長は述べています。
シノファーム製ワクチンは副反応が73種類もあって世界最悪と酷評されていますが、アラブ首長国連邦やボリビアなど5カ国で登録・販売されており、これまでに40カ国がシノファーム社のワクチンの緊急使用を承認しています。
シノファームは中国政府の推し進める「ワクチン外交」の武器として、世界中の旺盛な需要に応えるために、北京生物製品研究所と武漢生物製品研究所にP3の高度なバイオセーフティ生産ラインを完成させ、長春、上海、蘭州、成都の6つの主要な生物製剤研究所での生産能力のさらなる拡大を積極的に計画しています。
日本のワクチン事情は、入手状況は当初報じられていたほど順調ではないようで、ファイザー製のワクチンはEUが域外への出荷を制限するとの噂もり、実際にイタリアからオーストラリア向けに輸出しようとしたワクチンが止められる案件が起きています。
立憲民主党の柚木道義議員が2月12日の国会質問で、「ロシア製ワクチン、中国製ワクチンも含めて確保に努めて頂きたい」と発言し、日本政府も中国製ワクチンの承認に動き出す兆候かも知れません。
【中国・ロシア製のワクチンも確保せよ】立憲民主党・柚木道義「ワクチン確保が後手後手に回ってきてるんじゃないかと指摘もある中で、私はぜひ、3社以外で例えばロシア製ワクチン、中国製ワクチンも含めて確保に努めて頂きたい」
— Mi2 (@mi2_yes) 2021年2月12日
ロシア製、中国製のワクチンなんて打ちたい人がどれだけいるのよ。 pic.twitter.com/jap2zXkDbt
ロシア製ワクチンの有効率が意外と良いとの報道がすでに出ていますし、そのうち中国製ワクチンを褒め称える報道も出るかも知れません。
一般国民が『ロシア製も中国製も悪くないかも』と思い始めたら、政府はすかさず中国製ワクチンの承認に動くだろうと思ってしまうのは考え過ぎでしょうか。
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参考記事
<世界新聞網>中國國藥集團:新冠疫苗年產能將達30億劑 全球最大
http*://bit.ly/3sWY5ON