黄大仙の blog

何にでも首を突っ込みたがる好奇心旺盛なOJISANブログです。

中国の報復はまだ続く オーストラリアのワインに再び重い関税が科せられる

中国のオーストラリアに対する制裁処置が続いています。中国商務部はオーストラリア産ワインに高関税を課すことを正式に決定したと発表しました。

  中国商務部は326日に、オーストラリア産ワインに反ダンピング関税を貸すと発表しました。 28日に発効します。

f:id:deepredrose:20210327111505j:plain

            中国商務部WEB

  反ダンピング関税は28日に発効し、期間は5年間、税率は116.2%から218.4%と高額です。中国は毎年10億ドル相当のオーストラリア産ワインを輸入しています。

  中国は昨年、アンチダンピング関税調査の際に、オーストラリアの輸出業者が補助金を受けているだけでなく、生産コストを下回る価格で中国にダンピングしていると主張し、オーストラリアのワインに一時的な関税をかけていました。

 

  中国商務部の決定を受けて、オーストラリアのワイン業界とオーストラリア政府は、WTOに提訴するとしています。

  

  今回の決定は、昨年から続く、大麦、牛肉、ワイン、水産物、石炭、鉱石などを対象としたオーストラリアへの一方的な報復措置に続くもので、ワインへの高関税は昨年も実施されています。

f:id:deepredrose:20210327111651j:plain

 

オーストラリアは新型コロナ肺炎の起源に関する独自の調査を提案していました。

 

  中国が新型コロナ発生の初期段階で情報を隠蔽したことは国際的な批判を受けていますが、中国共産党はウイルスが他国から来たものだと主張して責任をそらそうとしています。

 

  そして、オーストラリアが新型コロナ肺炎の起源に関する独自の調査を提案し、昨年5月の世界保健総会で独立調査決議案が可決されると、中国は激怒して直ぐに牛肉輸入禁止、大麦への関税上乗せを決定し、オーストラリアへの中国人の留学、旅行を禁止しました。

 

  オーストラリアに報復した直後から、中国政府は他国を非難するキャンペーンを開始し、ウイルスの発生源として米国、イタリア、スペイン、イラン、オランダなどを次々と挙げ、後には輸入されたコールドチェーン食品がウイルス拡大の主な媒介となっていると主張しています。

 

  米国バイデン政権は就任以来、中国に対してオーストラリアへの報復を終わらせることが米中関係の改善のための前提条件であると繰り返し述べてきました。

  米国インド太平洋調整官のカート・キャンベル氏は、「同盟国が何らかの形で経済的強制を受けている間に、単独で米中関係の改善のための対処をすることはない」と述べています。

 

  中国は31日にも、台湾パイナップルに害虫がいたと主張して、輸入禁止にしました。

 

  この時は日本国内でも台湾支援の動きが湧き上がり、あっという間に6000トン以上の輸入がきまったそうです。私もネットで台湾パイナップルを注文しましたが、注文殺到のため4月配送と言われています。

 

  オーストラリアワインにも同様の支援の声が上がることを期待しています。

[あわせて読みたい記事]

deepredrose.hatenablog.com

deepredrose.hatenablog.com

deepredrose.hatenablog.com

 

参考記事

 

<中華人民共和国商務部>务部公告2021年第7

http*://bit.ly/3cr7E2P

<美国之音>中國報復尚未結束 澳大利亞葡萄酒再遭重罰

http*://bit.ly/3d8HAsy