中国のIT企業はずっと996で仕事をしていました。しかし今、それを代表する1社であるテンセントが逆に「強制的な残業なし、完全週休2日制」を試みています。
アメリカに拠点を置く、世界中の華人向けメディアの世界新聞網の報道より。
強制的な18時退社というテンセントの試みは、微博(Twitterの様なもの)に投稿されると、熱い議論を巻き起こしました。
ネットユーザーの中には「毎日が8時間だけの労働時間」を想像した人もいた様です.
「仕事量が変わらないなら、残業する場所が変わるだけだ」
「オフタイムにオフィスシステムへのリモートアクセスができないことを追加したほうがいいのではないか」
このような声も聞かれ、仕事を持ち帰っているだけでは?と疑問を持つネットユーザーが少なからずいる様です。
今回、「強制的な残業ゼロ、完全週休2日」を試みたのは、テンセントの子会社の光子工作室群(Lightspeed & Quantum Studios Group)で、天命一路スタジオグループと同様に、主に携帯ゲーム機の開発に従事している会社です。
社員の仕事と休息の両立を促し、仕事の効率をさらに高めるために、スタジオでは心身の健康にも気を配り、家族との時間も大切にしています。 光子工作室群は、「ハッピーワーク、ヘルシーライフ」を提唱し、従業員に規則的で健康的な仕事と休息のスケジュールを維持することを求めています。
光子工作室群では労働時間を厳しく制限しているようですが、「完全週休2日」は確かに完全週休2日ですが、「ノー残業」は通常理解されているノー残業とは異なっている様です。
具体的には、光子工作室群は水曜日の健康日を厳守し、水曜日は午後6時、それ以外の平日は午後9時までにオフィスエリアを出なくてはならず、 特別な必要性がある場合は事前に承認を得なくてはなりません。
また、完全週休2日制と祝日休暇は、国民の祝日に合わせて厳密に手配されます。
残業時間が10%を超えた場合、違反したチームは翌週の5営業日すべてノー残業で午後6時に退社しなくてはならず、さらに違反して土日に残業したチームは4週連続で残業できなくなります。
996(朝9時から夜9時まで、週6日勤務)の人と比べれば、21時前に退社することは「ノー残業」とも言われます。
このルールを厳密に守った場合、光子工作室群の社員の1週間の総労働時間は49.5時間(1時間の昼休みを含む)で、996勤務よりも16.5時間少なく、1日半の減産に相当します。
一方、現行の法律では、1日8時間、週44時間の労働時間が定められています。 時間外労働は基本的に1日1時間以内、例外的に3時間以内、1ヶ月36時間以内としています。
さて光子工作室群の残業削減の試みはうまくいくのでしょうか?私は無理だろうと思っています。数ヶ月以内に元の996に戻るでしょう。
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参考記事
<世界新聞網>强制不加班、不再996 腾讯试行周三晚6时下班
http*://bit.ly/3xegyIH
<百度新聞>腾讯光子实验室推行“强制不加班”:21:00前下班,周末节假日休假
http*://bit.ly/3iDxELX
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