米国のシンクタンクの発表によりますと、中国はサハラ以南のアフリカや東南アジアの多くの地域で支配的な力を持つようになっており、北半球では既に米国に追いついているとのことです。
これは、米国のシンクタンクであるアトランティック・カウンシルが、デンバー大学と共同で各国間の影響力を測定した調査研究から導かれた結論で、そうすることで中国の台頭を鮮明に描き出そうとしたものです。
調査研究は、2国間の貿易、安全保障、外交関係、取引された製品の価値、提供された援助、武器など、定量化できる要素を調べ、一方の国が他方の国にどの程度依存しているかを調べました。
この30年の間に、米国の影響力は停滞し、ヨーロッパは衰退し、中国は急速に拡大しているという明確な傾向が見られました。
具体的には、2000年の時点では、中国が最も強い影響力を持っていたのは、イラン、ミャンマー、スーダンなどのごく一部の国に限られていました。 しかし、21世紀に入って中国は経済の拡大とともにその影響力を急激に高めていきました。
報告書の著者の一人であるジョナサン·モイヤーは、「現在の国際システムにおける一国の影響力のあり方は、軍事的な影響力が重要であることに変わりはありません。また、世界の貿易において中国が中心的な役割を果たしていることも大きな影響を与えています。」と述べています。
報告書の共著者であるマシュー·バロウは、「米国が保護主義に移行したことで、中国よりも競争力が低下している」と指摘し、「米国は重要な地域貿易協定から離脱し、根本的に中国に有利なバランスになっている」と述べています。
報告書によると、依然として米国が最も影響力を持っているのは、中南米諸国やインド、日本、サウジアラビア、オーストラリアなどの経済大国を含む約50カ国で、中国が最も影響力のあるパワーを持っているのは34カ国とのことでした。
東南アジアでは現在、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムなどの複数の国で、影響力の面で米国と中国が拮抗しているとしています。
ちなみに、全世界の国家数は以下の通りです。
国連加盟国:193か国
国際オリンピック委員会(IOC)承認国·地域:206か国
WHOなどの国連機関での中国の影響力を目の当たりにすると、中国に影響されている国は34カ国どころか、もっと多いのではないかと思ってしまいます。
経済や軍事の結びつき以外の繋がりが多いのかもしれません。例えば「留学生」を装ってデュープスの培養に奔走する人たちが、一般市民生活に浸透しているとか、マスコミに資金をばら撒いて操っているとか。。。
参考記事
<世界新聞網>50國 vs 34國 美媒:中國在這些國家的影響力超過美國
http*://bit.ly/35ADW7v