500人以上の中国の科学技術系大学院生が米国へのビザ申請を拒否されたことが明らかになりました。米中の緊張が高まる中、米国に滞在している中国人留学生の中には、ビザ申請を拒否されることが予想されたという人もいました。
米国は、米国移民国籍法第212条(f)および大統領令第10043条を遵守していない、という理由で、学生たちへのビザの発給を拒否したと報じられています。
中国人留学生500人以上が連名で在米国中国大使館に書簡を送り、学生らの留学ビザ申請が米国に拒否されたことを報告しました。
500名を超える学生は、いずれも米国で博士号や修士号を取得する予定の大学院生で、電気·電子工学、コンピュータ、機械、生物医学などの中核的な科学技術分野が中心です。
ほとんどの学生がバイデン政権発足後にビザを申請していました。 関係者によると、約125名の学生が米国の奨学金が支給されていたといいます。
2020年5月29日、トランプ大統領(当時)は大統領布告第10043号に署名し、軍民統合の背景を持つ中国の学生、客員学者、研究者に対するビザの発給を停止·制限しました。
昨年9月、「機密研究の盗用などを防ぐ」という理由で、「安全保障上のリスクがあると判断」された在米中国人1,000人以上のビザを取り消しています。
ビザ申請を拒否された500名以上の中国人留学生は、そのほとんどが中国の「国防七雄」と呼ばれる大学での学習·研究の経歴を持っていたり、中国奨学金委員会(CSC)から資金提供を受けていたりしていました。
中国人留学生のビザ申請が米国に拒否されたことについて、中国外交部の趙立堅報道官は6日の定例記者会見で、「中国は重大な懸念を表明し、米国に厳正な交渉を申し入れ、誤りを正すよう促す」と米国を非難しました。
「米国のビザ制限措置はトランプ政権時代の悪しき習慣を引き継いでいる。人的交流と文化交流は中米関係の根幹であり、その重要な構成部分となっているのが、学術、教育、科学技術交流である。これらには、両国人民の相互理解と認識を増進し、中米関係の発展を推進する上で重要な意義を持っている」
この様な中国の態度なのですが、2年前の2019年11月に、米国で成立した香港人権法への報復として、米国議会議員の中国入国を禁止したときには、中国外交部は「ビザの問題は国家の主権に関わる。歓迎されない人々は当然のことながら入国できない。中国政府は誰が入国できるか決める権利がある。歓迎されない人々は入国できない。」と述べています。完全なダブルスタンダードですね。
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参考記事
<百度新聞>凭什么?!500多名中国留学生赴美签证被拒
http*://bit.ly/2VjQq1p
<自由亜州電台>五百多中国留学生赴美签证被拒 均学敏感专业
http*://bit.ly/3whTasJ
<テレ朝news>中国の“報復”措置 米政治家や企業を締め出しか
http*://bit.ly/3yvUFFm