米国のナンシー・ペロシ下院議長(民主党)が台湾を訪問するという噂が流れると、中国政府が強い反対姿勢を示しただけでなく、ジョー・バイデン米大統領も「ペロシの台湾訪問の時期は適切ではない」と反対しました。ところがポンペオ前米国務長官は支持を表明しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
マイク・ポンペオ前米国務長官は、自身のTwitterアカウントに、「ペロシ氏の台湾訪問に同行する意思がある」とツイートしました。
.@SpeakerPelosi. Nancy, I'll go with you. I'm banned in China, but not freedom-loving Taiwan. See you there!
— Mike Pompeo (@mikepompeo) 2022年7月24日
「中国当局からbanされたが、自由を愛する台湾が歓迎している」と付け加えています。
ポンペオ氏は、在任中から「最も台湾に友好的な米国務長官」として知られ、米国高位の閣僚の台湾訪問を推進しました。
近年で最高額の台湾への武器売却を実行しただけでなく、台米経済協力を重視し、経済問題で特に台米協調を強化すべく、2020年11月に初の台米経済繁栄パートナーシップ対話を開設しています。
https://www.taiwanembassy.org/jp_ja/post/75510.html
なお、ポンペオ氏退任後の2021年11月には、第2回台米経済繁栄パートナーシップ対話が、ビデオ会議で行われています。
https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/81856.html
ポンペオ氏は、今年3月にも台湾を訪問しており、近いうちに再び台湾を訪問すると噂されています。
ペロシ下院議長の台湾訪問に関して、米国政府は分裂しており、ペロシは明確な声明を出していません。
中国では、 胡錫進・元環球時報編集長は、中国は戦闘機を派遣して出迎えると脅しているばかりか、中国外交部の趙立堅報道官は、「もしペロシが台湾を訪問するならば、中国は断固としてそれに対処し対抗するための強力な措置を講じる。深刻な結果を招くことになる。」と警告しています。
日本のマスコミはペロシの台湾訪問について、ほとんど報じませんが、何かまずいことでもあるのでしょうか?
参考記事
<自由亜州電台>蓬佩奥力挺佩洛西访台
http*://bit.ly/3OuXb6d