中国陝西省西安市にある西安工業大学は、13年前の2009年7月に同大を卒業した陳華良さんの卒業証書の取り消したと発表しました。
西安工業大学教務課の公告は以下の通りです。
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『陳華良の卒業証書取り消しの公告』
金型設計製造専攻
陳華良
2006年9月入学 2009年7月卒業
（卒業証明書番号107021200906000047）
法令及び国家試験規則に違反し、学籍を不正に取得したことが確認されました。
中華人民共和国教育法、一般高等教育機関在籍違反処理弁法、西安工業大学学生管理規則に基づき、西安工業大学（旧西安理工大学）の卒業証書番号107021200906000047を法律及び規則に従って取り消すことを決定しました。
上記の取扱いに異議がある場合は、発表の日から10日以内に、本学に書面により申し出ることができます。
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西安工業大学は、 陳華良さんが大学から卒業証書を取り消された理由を明らかにしていませんが、陳華良さんは入学資格を不正に取得していたため、大学から処分を受けたとのことです。
「一般高等教育機関における入学不正行為への対応に関する暫定措置」第11条によると、以下のいずれかの行為を行った学生は、卒業後に判明した場合、教育行政部門は学位または卒業証明書を無効とし、撤回または没収されます。
(1) 氏名、年齢、国籍、戸籍など虚偽の個人情報を提供し、登録資格を不正に取得したり、優遇政策を受けるために、書類、成績証明書、栄誉証明書などを偽造したり不正に入手すること。
(2) 総合的な素質評価および関連する出願書類に、入試結果に影響を与えるような虚偽の資料を提供すること。
(3) 学生になりすまし、他人に入学試験を受けさせ、または優遇された資格を取得すること。
(4) その他、大学等入学者選抜規程の虚偽記載の重大な違反。
推測に過ぎませんが、『陳華良』を名乗って入学した人物は、もともと無戸籍の人で、『陳華良』さんのIDを勝手に使って入学し、そのまま『陳華良』さんとして卒業したのかもしれません。
西安工業大学は、「軍需産業七雄」のメンバーの一つで、中国北西部で唯一軍需産業を展開する大学です。
同大学は、1955年、国家「第一次五カ年計画」の156の重点建設プロジェクトにおける軍需産業の支援プロジェクトとして設立され、1965年に西安工業学院と改称、 1999年に旧兵器工業総公司から陝西省に移管され、2006年に西安工業大学と改名されました。
13年前の卒業生の学生時代の不正を理由に卒業証書を取り消す、と言う記事が、中国共産党機関紙の環球時報をはじめ、多くの中国メディアで報じられ、そんなに大きなニュースなのかと違和感を感じたので紹介しました。
軍需産業を展開する大学だから厳格に処理したことを報じたのか、陳華良が共産党幹部につながる人物で、これから起こる政治闘争に関連しているのか、この件はカモフラージュで、別の大事件を隠蔽しているのか、想像を逞しくしています。
参考記事
http*://bit.ly/3Q0yWOH
