黄大仙の blog

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中国外交部、訪米中国民におとり捜査の罠に陥らないよう注意を喚起する異例の発表

中国外交部領事処の公式微信WeChat)アカウント『領事直通車』は710日、通知を発表し、在米中国国民に安全警告するとともに、これから米国に行く中国国民は、米国側の罠やおとり捜査に引っかからないよう、より一層の警戒が必要であることを異例の形で喚起しました。

  米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。

中国外交部が在米、訪米中国国民に安全警告を発布

  『領事直通車』の通知は、「ここしばらくの間、米国ではアジア人に対する発砲暴力や差別が頻発している。米国はさまざまな口実を用いて、中国人の米国出入国に対する嫌がらせを行い、最近では、中国の逃亡者追跡や盗品回収の仕事を悪意を持って信用を失墜させ、司法手段で中国人を恣意的に逮捕し、フェンタニル(鎮痛剤)問題で責任を回避し、「法執行を漁る」、国境を越えた誘拐や中国人の逮捕・起訴を行い、中国人の身の安全を深刻に脅かしている」と述べています。

 

  中華人民共和国外交部領事処および在米中国大使館・領事館は、在米中国国民に対し、現地の社会治安情勢に細心の注意を払い、各自の安全対策を強化するよう注意を喚起しました。

 

  米メディアの以前の報道によると、米司法省は今年623日、中国の化学薬品製造会社4社と個人8人を、フェンタニルの製造に使われる旧化学薬品を違法に取引したとして刑事告発しました。

 

  フェンタニルは鎮痛剤として使用される非常に強力な合成オピオイドで、ヘロインの何十倍も強力で、米国ではフェンタニルの摂取による薬物中毒で年間数万人が死亡しているとされています。

president.jp

 

  フェンタニルはメキシコのカルテルによって持ち込まれていますが、原料の大部分は中国から供給されているとされています。

 

  今年初め、米国麻薬取締局(DEA)は、フェンタニルの製造業者になりすまし、フェンタニルを密売した疑いのある中国の化学品製造会社の中国人2人を逮捕することに成功しました。

 

  これに対し、在米中国大使館は625日、米国法執行当局が第三国で中国人を逮捕し、中国の企業や個人を堂々と起訴する「おとり捜査」を図り、関係企業や個人の合法的な権利を著しく侵害したことを非難し、米国側に厳粛な陳情と強い抗議を行いました。

 

  また、FBIは今年417日、ニューヨーク在住の中国人2人を逮捕し、マンハッタンのチャイナタウン付近で中国の「海外秘密警察署」を運営し、中国政府の命令で米国内の中国人反体制派を脅迫した疑いで告発しています。

 

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  米国が麻薬撲滅のために取り締まりを強化しているようですが、裏読みすると、71日から中国で施行された『改正反スパイ法』や『対外関係法』で、逮捕拘束される在中国米国人が増えることが予想されるので、人質交換要員として中国人を拘束しているように見えてしまいます。

参考記事

<世界新聞網>中国外交部罕见公告 提醒公民访美提防落入诱捕圈套

https://x.gd/NOSWD