黄大仙の blog

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シリアのアサド大統領が杭州に到着、中国に資金援助と支援を求める

シリアのアサド大統領が21日に中国の杭州に到着しました。12年前のシリア紛争勃発以後、初めての中国訪問です。シリアは欧米の制裁の下、長い間外交的に孤立しており、中国はアサド政権の主要な支援国のひとつとなってます。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

中国が用意した航空機で中国・杭州に到着したシリア・アサド大統領

  アサド大統領は23日に杭州で開催されたアジア競技大会の開会式に、他の外国首脳とともに出席しました。

 

  中国外交部の毛寧報道官は、「アサド大統領の訪問は、両国の政治的相互信頼と各分野での協力をさらに深め、両国関係を新たなレベルへと促進する。」と述べました。

 

  アサド大統領はまた、22日に、中国の習近平国家主席とさまざまな問題について綿密な意見交換を行い、両国の『戦略パートナーシップ』の樹立を宣言しました。

 

  シリアの経済は現在破綻しており、アラブ諸国との関係再構築に向けた努力も今のところほとんど進展していないため、「アサド大統領は中国から財政支援を得ることを期待して渡航している」と海外メディアは報じています。

 

  これは米国がシリアに課している制裁に違反する可能性がありますが、 中国は国連安全保障理事会でシリアに多国間制裁を課す提案を拒否し、アサド政権を非難する国連動議に拒否権を発動しています。

 

  しかし、中国政府は今のところ、アサド政権の支配権回復を直接支持してはいません。

 

  シリアは産油国であり、中国にとって戦略的に重要な地理的位置にあります。

 

  2022年、シリアは中国の「一帯一路」構想に参加し、5月にはアラブ連盟に再び招待されました。

 

  中国の国有エネルギー企業はシリアに総額30億ドルを投資しています。

 

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  シリア・アサド政権の最大の支援国といえばロシアですが、ウクライナ侵略戦争の停滞や、欧米からの制裁で国力を落としていますので、シリアは新たな支援国として中国に白羽の矢を立てたようです。

 

  中国は途上国への支援を通じて、BRICSや『G77プラス中国(グローバルサウス)』で、国際的な発言力を強めようとしています。支援にたっぷりお金を使って、軍事に回すお金がなくなってくれればいいのですが。

参考記事

<自由亜州電台>叙利亚总统阿萨德抵杭州 寻求中国资金与支持

https://x.gd/SyriaAssad