黄大仙の blog

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香港政府、周庭氏の亡命表明を受け「生涯追い続ける」と威嚇

香港の民主活動家で、現在はカナダに留学中の周庭が、香港の情勢と自身の安全を考慮して香港には戻らず、「おそらく一生帰らない」と表明しました。4日の早朝、香港警察は周庭の「保釈を放棄して逃亡するというあからさまな行動」を非難し、「手遅れになる前にもどる」よう呼びかけ、香港政府は、周庭が出頭しなければ「一生追い続ける」と脅しました。

  フランス国営ラジオ放送局RFIの記事より。

カナダに事実上の亡命をした周庭さん

  香港政府は4日の声明で、「周庭は公然と警察の保釈条件を無視すると言っており、整合性は完全に破綻している。周庭に手遅れになる前に戻るように助言した。警察に協力し、自分の行動のために、改革に責任がある。そうでなければ泥沼にはまり、後悔しても遅すぎる。」と述べました。

 

  香港はいまや完全に北京に乗っ取られ、50年間香港の高度な自治を保障するという約束は消えてしまったという指摘があります。

 

  中国当局はデモ隊を取り締まり、自由な新聞や雑誌を閉鎖し、香港人に国家安全法を課し、民主化活動家は投獄され、逃亡しています。

 

  4日にカナダのグローブ・アンド・メール紙のインタビューに応じた周庭は、「自分の政治的行動に後悔はない。香港の政治的弾圧のために、私を含め多くの人が家に帰れないが、私は自分のしたことは正しかったと今でも信じていると言いたい。」と述べました。

 

  周庭は15歳で香港の社会運動に参加し、2016年には元学生指導者の黃之鋒、元立法委員の羅冠聡とともに民主化推進団体「香港衆志」を設立、2019年に香港で勃発した前代未聞の規模の「反送中」運動の先頭に立ち、後に警察本部包囲事件で実刑判決を受けました。その後、警察本部包囲事件で懲役10カ月の実刑判決を受け、20216月に釈放されました。

 

  3日、周庭はSNSを通じて、釈放されてから2年以上にわたる経験を明かしました。

 

  「 警察が家に押し入る恐怖に常に怯え、うつ病を患い、外国に留学したいときは国家安全当局に懺悔の手紙を書かなければならず、香港を出国する前も香港警察の「同行」が必要だった。香港を出国する前にも、「祖国の輝かしい功績」を知るために香港警察に中国本土まで「同行」させられ、パスポートと引き換えに「感謝の手紙」を書かされた。 その後、条件付きで香港からの出国が許可されたが、年末には香港に戻って警察に出頭することが義務づけられた。」

 

  周庭はSNSの中で、香港に戻りたくない理由を次のように説明しています。

 

  「警察が捜査のため、いつでも再び国外への渡航を禁止するかもしれないという事実に加え、私はやりたくないことを強制されたくないし、これ以上中国本土に行くことを強制されたくないのです。 このままでは、たとえ本人が無事でも、私の体と心は壊れてしまいます。」

 

  周庭は、さらにこう書いています。

 

  「この数年で、恐怖からの自由がいかに貴重なものであるかということを、まざまざと思い知らされました。 未来にはまだわからないことがたくさんあるけれど、私が知ることができるのは、ようやく逮捕されるかどうかを心配する必要がなくなり、言いたいことを言い、やりたいことをやれるようになったということです。」

 

  中国が香港に国家安全法を課して以来、香港の反体制派や民主化運動の指導者たちのほとんどは、逮捕されるか、投獄されるか、海外で亡くなっています。

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  周庭さんの消息を久しぶりに聞きました。YouTubeの周庭チャンネルも3年前の『歌ってみた』以後、更新されなくなってしまい、どうしているのか心配していましたが、カナダにいたんですね。

www.youtube.com

 

  カナダは香港から脱出を試みる人たちに、救いの手を差し伸べています。香港から出国するのにはかなり苦労したようですが、カナダで思いっきり輝いて欲しいです。

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  カナダにも中国の海外警察署があるので、くれぐれも注意は怠りなく。

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参考記事

<rfi>周庭宣布流亡后 港府威终身追捕

https://x.gd/0KPoe