中国のSNS微博で2つの差別事件が話題になっています。日本の東京にある中国料理店のドアに「中国人お断り」の張り紙があり、中国のネットユーザーを憤慨させました。これに先立ち、ある日本人駐在員がX(旧ツイッター)に、上海でタクシーを拾ったところ、車のドアに日本語で「日本人と犬は車に乗ってはいけない」と書かれており、全行程で身分をさらすことに恐怖を覚えたと投稿しました。
米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。
微博アカウント『还是韦恩』の投稿したところによると、この2日間で差別に関する記事が2つ相次いぎました。
ひとつは、上海で日本人駐在員がタクシーを呼んだが、その車のドアには「日本人と犬は乗車禁止」のステッカーが貼られていたというもの、
もうひとつは、日本料理店の入り口に「中国人入店禁止」の張り紙があったというものでした。
『还是韦恩』は、「『日本人と犬』と『中国人』の差別の度合いの違いはさておき、 私の意見では、どちらの行為も間違っており、短期的な喜びしか得られない安っぽい表面的な差別に相当します。これらの行動の背後にある動機が何であれ、私はそれらは現代文明に対する恥辱だと考えています。」と投稿しています。
『还是韦恩』は、どちらの事件も本質的には差別的なものだが、動機は大きく異なるといいます。
「どちらも同じように差別的な内容だとは思うが、動機は大きく異なる。異国の地でタクシーに乗った日本人の無力感に対し、同じような差別を味わい、率先して論争を巻き起こした中国人とでは、当時の「差別」に対する思いはまったく違ったはずだ。」
他の中国のネットユーザーの意見は、
「東京のケースでは、動画の中で日本の警察が、店は店主の私的な領域であるため、誰を受け入れないかを明確にしており、相手は承知してサービスを要求するかどうかを検討することができると述べている。」
「上海タクシーでは、顧客がタクシーに乗ろうとして初めてサービス提案を見たが、タクシーの配車を予約する前に、タクシーは自分のサービスの主張を相手に明確にしておく必要がある。」
「自分の国にいても、バスに乗る時や店舗に入る時、自分が相手に嫌われる属性を持っていることを知った時の気持ちは、苦しく、恐ろしさを覚える。」
「そんな極端な人もいるかもしれないが、ごく少数で、ほとんどの上海人は外国人に偏見など持っていない。」
「そのような低級な人々は、愛国心の名の下に国を害している。」
「歪められた愛国心」
「最近、外国人に対する偏見を持つ人が多い。」
「最近、愛国心の名のもとに侮辱的なことをする人が多い。」
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上海のタクシー、東京の中華料理店、共に差別意識に凝り固まった、大人気ない行動です。
とは言え、中国は、日本の水産物輸入禁止でも見られるように、国をあげて外国をいじめる行為をしますので、それに怒って中国人にいじわるをしたがる日本人も出てきてしまうのでしょう。
各店舗が入店する人を制限するのは(たぶん)問題ないのでしょうね。『マスクしていない人入店禁止』『正装して無い者入店禁止』『一見さんお断り』などは見たことがあります。
『日本人だけ禁止、中国人だけ禁止』にするのは、有りですか?無しですか?
タクシー呼んだら、ご丁寧にこんなこと書いてある車がきた😨 時間ないし、仕方ないので乗り込んだけど、数字伝えたり、経路の確認される度に、私の中国語から日本人ってバレたらどうしようと不安な25分間だった😢 pic.twitter.com/3usJX6T5F9
— J (@jsminchina) 2023年12月5日
参考記事
<世界新聞網>中日皆傳歧視爭議 上海有計程車拒載日人、東京有餐館禁中客