東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出に伴い、中国が日本産水産物の輸入を停止していることを受け、日本の農林水産省と日本貿易振興機構(ジェトロ)はこのほど、ドイツのケルンで開催された欧州最大の食品展示会で、北海道産ホタテなどを振る舞い、日本料理を味わってもらう販促活動を展開しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
この展示会には世界中から16万人以上のバイヤーが参加しました。EUは今年8月に、原発事故後の日本産食品に対する輸入規制を解除し、日本政府は欧州での水産物輸出を推進しています。
日本の農林水産省が発表したデータによると、8月の日本の中国本土への水産物輸出額は36億円で、前年同期比65.7%減少しました。
日本の中国向け水産物輸出は7月から2ヶ月連続で悪化しています。 中でもホタテとナマコの輸出が大きく落ち込みました。
しかしその一方で、8月の日本の香港向け水産物輸出額は前年同月比15.5%増の69億円と、1ヶ月ぶりに好転の兆しを見せています。
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中国の水産物輸入禁止処置では、打撃を受けた水産業者もあったようですが、欧州などの販路を拡大するのは良い試みですね。
ホタテなども中国で加工した後、アメリカに再輸出していたそうなので、中国を経由しないで日本で加工して直接アメリカに輸出すれば良いだけですね。
ところで、中国が日本産水産物を輸入禁止したことについて、どう思うのか中国人の知り合いに聞いてみたのですが、深圳人は『もともと海鮮はあまり食べないから影響ない』、浙江省杭州人は『海鮮は船山で獲れた中国産がメインだから影響ない』とそっけないものでした。
上海人は『さっき日本産の海鮮を食べてきた』と微信で写真を送ってきました。。。本当に日本産なのかな??
参考記事
<自由亜州電台>日本推进欧洲市场 出口中国水产品持续下滑