フィリピン沿岸警備隊のジェイ・タリエラ報道官は、1月12日に南シナ海の黄岩島(スカボロー礁)付近で貝漁をしていたフィリピン人漁師が、中国海洋警察に追い払われ、漁師は貝を海に投げ捨てるよう要求されたと述べました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
タリエラ報道官によると、ルソン島中部ザンバレス州の漁師ジャック・タバトが、5人の中国海警のゴムボートがフィリピン人漁師に近づき、そのうち4人が下船して漁師を浅瀬から追い払ったことを確認しました。
Regarding the circulating videos depicting the harassment of Filipino fishermen by the China Coast Guard in BDM, the PCG have successfully identified the origin of the videos and have taken steps to gather sworn statements from the individuals involved.
— Jay Tarriela (@jaytaryela) 2024年1月21日
Mr. Jack Tabat from…
動画では、中国海警の1人がフィリピン人のボートをつかみ、漁師たちが立ち去る前に貝を海に投げ返すよう要求しています。
フィリピン海洋パトロール隊は、中国海警によって嫌がらせを受けた漁船が戻って来次第に、漁民から証言を集める予定です。
南シナ海のほぼ全域の領有権を主張する中国の動きは、長い間、国際社会から拒絶されてきました。
中国が南シナ海のさまざまな地域や島々で領有権を争っている国や地域には、マレーシア、ベトナム、ブルネイ、台湾、フィリピンが含まれています。
ハーグの常設仲裁裁判所は2016年、南シナ海に対する中国の広範な主張は根拠がないとの裁定を下しましたが、中国は判決を受け入れるどころか、南シナ海の人工島にミサイルを配備したり、軍用機の滑走路を建設したりして、この地域の緊張を引き起こしています。
昨年の中国の海警船がフィリピンの船を放水銃で攻撃した事件は、フィリピンと中国の相互非難をエスカレートさせました。
南シナ海 中国海警局の船がフィリピン当局の船に放水銃発射か | NHK | 南シナ海問題
中国とフィリピンは17日に上海で南シナ海に関する二国間協議メカニズム(BCM)の第8回会合を開き、双方は南シナ海における海上コミュニケーション・メカニズムを改善することで合意しました。
タリエラ報道官は最近、国際的なソーシャルメディア・プラットフォーム「X」に、「中国側が約束と誠意の意味を理解し、交渉の席で交わされた約束や合意されたことが実行されることを望む。」とポストしました。
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参考記事
<自由亜州電台>中菲紧张关系升级 菲律宾再次谴责中方海警驱赶渔民