米司法省は25日、違法な中国政府の代理人としての行為と贈収賄の罪を認めた2人の中国人男性に関するプレスリリースを発表しました。プレスリリースによると、被告らは米国内国歳入庁(IRS)の職員に賄賂を贈ることで、中国政府による法輪功に対する国境を越えた弾圧キャンペーンを助長しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
2人の中国人は、John Chen, 71歳、中華人民共和国籍、Lin Feng、44歳、中華人民共和国籍で、共にカリフォルニア州ロサンゼルス在住です。
法廷文書によると、2023年1月から2023年5月まで、ChenとFengは中国政府の指示により米国内で活動し、中国の法輪功学習者に対する弾圧と嫌がらせのキャンペーンを推進しました。
中国は法輪功を共産党支配に対する脅威と認識しています。中国では、法輪功学習者は投獄や臓器摘出など中国政府によるさまざまな抑圧的・懲罰的措置に直面しています。
中国の法輪功に対するネガティブ・キャンペーンの一環として、ChenとFengは、法輪功学習者が運営・維持する団体 の非課税資格を否定するために、中国政府が国税庁の内部告発プログラムを操作する計画に参加し、2人は国税庁のおとり捜査官に現金5000ドル(約77万円)を支払い、さらに賄賂を支払うことを約束しました。
ChenとFeng両名は現在、外国政府の未登録代理人として行動した罪1件と公務員への贈賄罪1件を認めています。
判決は10月31日に予定されており、2人とも最高で禁固25年の刑に処されます。
米国連邦地裁の裁判官は、量刑ガイドラインおよびその他の法定要素を考慮した上で判決を決定する。
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法輪功は1990年代初から中国で広がった気功です。法輪功を学ぶ人たちは「学習者」と呼ばれますが、1999年ごろには学習者は7000万人を超えており、共産党や人民解放軍でも学習者が急増していました。
1999年に中国共産党は法輪功を邪教として活動を禁止しましたが、当時の最高指導者の江沢民総書記が、法輪功の人気に警戒心と嫉妬心を抱いたからだと言われています。
共産党からの迫害に対して、1999年4月25日に法輪功の学習者たちが、中国の政治の中枢である中南海で陳情を行ったのが、「4·25平和陳情事件」です。
この時、1万人を超える学習者が北京の国家信訪局のある府右街と西安門大街に集結し、政府に対して法輪功学習者への不公正な扱いの是正を訴えました。
統一教会や法輪功などの「邪教排斥」が香港国安法を生んだ(遠藤誉) - エキスパート - Yahoo!ニュース
参考記事
<自由亜州電台>两名中国男子承认在美充当中国政府非法代理人和行贿罪