新型コロナ流行下にも関わらず、中国は2020年に外国からの直接投資が1630億ドルと世界最多となり、前年1位だった米国から1位の座をもぎ取り、世界の覇権国に向け確実な歩みを続けています。
ドイツ国営の国際メディアである徳国之声の報道によりますと、国連貿易開発会議(UNCTAD)は24日、2020年の中国向けの外国直接投資額(FDI)が1630億ドルとなり、米国への直接投資額1340億ドルを抜き、 中国が最も外国直接投資額(FDI)が多い国となったと発表しました。
中国のFDIは前年の1400億ドルから増加したのに対して、米国は前年の2510億ドルから大幅に縮小しました。
2020年から猛威を振るっている新型コロナ流行により、中国経済は一時大打撃を受けましたが、疫病の抑制に成功したため、第4四半期には急速に反発し、予想以上の成長を遂げました。
中国の2020年の国内総生産(GDP)は前年比2.3%増となり、パンデミックによる世界的な経済縮小を免れた、世界で唯一の主要経済国となりました。中国経済は今年も拡大すると期待されています。
国連貿易開発会議(UNCTAD)の報告書によると、世界の外国直接投資額(FDI)は2019年の1.5兆ドルから、2020年には8590億ドルと42%も急落したと推定されています。
2020年の外国直接投資額(FDI)は、世界金融危機(リーマンショック)後の2009年の谷間よりも更に30%以上低いと国連貿易開発会議(UNCTAD)は述べています。
国連貿易開発会議(UNCTAD)の予測では、外国直接投資額(FDI)は今年で底を打ち、2022年には再び上昇する可能性があるとしています。
なお、世界の貿易や国内総生産(GDP)は2021年から、V字型の回復になると予測する人もいると、国連貿易開発会議(UNCTAD)の投資・企業担当ディレクター詹曉寧氏は述べています。
新型コロナパンデミックによる経済失速は、世界中のどの国も苦しんでいますが、中国並みとはいかないまでも日本も早く手を打って景気回復して欲しいものです。
漏れ聞いたところによると、財務省はお金を出し渋っているようで、リーマンショックの時のように「日本の一人負け」状態で世界経済から置いてきぼりを食らうのではないかと心配です。
100年に一度の大災害なら、100年国債を発行して財政出動すれば良いと思うのですが、財務省は増税するのでしょうね。日本の経済政策は中国の足元にも及びませんね。
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参考記事 *>s
<徳国之声>外国投资全球最多 中国经济持续扩张
http*://bit.ly/3sU4LOs