インド・グジャラート州政府は、ドラゴンフルーツの「ドラゴン」という言葉が中国を連想させることから、ドラゴンフルーツの名前を「カマラム」に変更することを決定しました。
インドのモディ首相の出身地でもあるグジャラート州のルパニ首席大臣は、「ドラゴン」という言葉が中国と結びついていることから、ドラゴンフルーツの名前は適切ではないと述べました。
ドラゴンフルーツ (白果実)
グジャラート州政府は、ドラゴンフルーツの形が蓮の花に似ており、「蓮」を意味するサンスクリット語が「カマラム」であることから、ドラゴンフルーツの名前を「カマラム」に変更しました。
莲
実はモディ首相の率いるインド人民党(BJP)のエンブレムは蓮の花で、グジャラート州のBJP事務所も「カマラム」と呼ばれており、これが偶然と受け止める人はいないでしょう。
インド人民党エンブレム
インドのネット民は、「これは中国に対する最大のボイコットであり、今回は間違いなく中国が降伏するだろう」と絶賛しています。
別のネット民の中には、米国初の女性副大統領であるカマラ・ハリスの、”カマラ”と「カマラム」とが酷似していることから、名前の変更の背後に特別な政治的意味があると考えている人もいるようです。
インドでは、カマラ・ハリス副大統領は「インドの娘」として知られているのだそうです。
ドラゴンフルーツの名前の変更の背景にあるのは、中印国境の緊迫した状況であり、昨年6月には中印国境のガルワン渓谷ではインド軍に20名の犠牲者を出す武力衝突も起きています。
これ以降インド国内では激しい反中国感情から、中国製品のボイコット運動が続いており、中国製スマホアプリもインドのストアから削除されています。
中印対立のとばっちりを受けた形のドラゴンフルーツですが、とてもおいしい果物で、私も中国に駐在していた時は、よく食べていました。
身が白いものと、赤いものがあるのですが、赤い方が上品な甘さで、値段も高かったです。綺麗な紅白なので、日本だったらお祝い事で紅白饅頭の代わりに紅白ドラゴンフルーツなんて宜しいのでは。
ドラゴンフルーツ (紅果実)
私の家の近くでは売ってないのですが、都内に行けば売ってるんですか?中国にいた時には、普通に売られている果物だったのですが、日本に帰ってきてから全く見なくなってしまいました。ちょっと寂しい。
[あわせて読みたい記事]
参考記事 *>s
<多維新聞>印度拟剔除火龙果“龙”字引不满 中印政治冲突之下的文化割裂
http*://bit.ly/399BgQN