カナダで拘束されている華為副会長の孟晩舟が提出していた、保釈条件の変更申請が最高裁判所から却下されました。
中国日報は微博(中国版Twitter)に、華為の副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟が提出していた、保釈条件の変更申請が、カナダのブリティッシュコロンビア州最高裁判所から却下されたと投稿しました。
孟晩舟は1月12日に裁判所に対して、保釈条件の緩和を申請していました。
孟晩舟の弁護団によりますと、孟晩舟の保釈条件は、警備会社による24時間の監視、GPS付き電子アンクレットの装着、毎日23時以降の外出禁止、パスポート(7種類所持)の引き渡しなど18の条件が課せられており、カナダで最も厳しい保釈条件となっております。
申請していたのは、門限時間外に外出するときに警備員の同行を不要にするもので、申請理由は、警備員と同じ車に乗らなければならないため、双方にとって新型コロナに感染するリスクがあるからとしていました。
検察が公開した情報によると、孟晩舟の監視を担当していた警備員のうち2人が新型コロナウイルスに感染していましたが、警備会社は孟晩舟に状況を知らせていませんでした。
検察側であるカナダ司法省は、2018年12月に孟晩舟に設定された保釈条件は必要かつ適切なものであり、現時点で変更する理由はないと主張していました。
孟晩舟を監督管理している獅門風險管理集團(ライオンズゲート・リスクマネジメント)の最高経営責任者は、彼女の保釈条件を緩和すれば会社の収益が減ることを公聴会で認め、彼女の保釈条件の変更を支持しなかったとのことです。
カナダのブリティッシュコロンビア州最高裁判所の裁判官は、過去2年間孟晩舟が保釈条件を厳格に遵守していたにもかかわらず、安全保障上のリスクと出国の可能性に直面していると判断しました。
孟晩舟の米国への身柄引き渡し公聴会は3月1日に再開されます。
華為副会長兼CFOの孟晩舟氏は、2018年12月1日にメキシコへ向かう途中で、トランジットでカナダの空港に立ち寄った際に、米国の要請によりカナダ当局に拘束されました。
華為はイランとの間で禁止されている商品、技術、サービスを不正に取引し、国際銀行システムを介して資金を送金したことで、米国の対イラン貿易禁止令に違反した容疑がかけられています。
米国の政権が変わり、親中派と言われるバイデン大統領が、孟晩舟の身柄引渡しを要求し続けるかどうかに注目していきます。
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参考記事 *>s
<环球网>孟晚舟申请变更保释条件被拒
http*://bit.ly/3pBQ40d
<世界新聞網>華為「長公主」孟晚舟 申請變更保釋條件被拒
http*://bit.ly/3admqbm