黄大仙の blog

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中国の2020年の新生児数が過去最低に 止まらぬ少子高齢化 日本を抜くのも時間の問題 理由は子供を持つ余裕がないから

2020年の中国の新生児数が過去最低を記録しています。 中国メディアは、その主な理由は「余裕がない」「保育施設が足りない」からだと分析しています。また、1990年以降に生まれた人の相対収入は、前世代に比べて著しく低く、子どもを持ちたいという欲求に影響を与えるとしています。

 

  中国の最新データによりますと、2020年の新生児数は1004万人で、2019年の1465万人から30%以上減少しました。2016年に一人っ子政策が廃止されましたが、出生数は回復せず毎年下降しています。

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2016年 1786万人

2017年 1723万人

2018年 1523万人

2019年 1465万人

2020年 1004万人

 

  アメリカに拠点を置く、世界中の華人向けメディアも世界新聞網の記事によりますと、かつては合計特殊出生率6を超えていましたが、現在は1.5を下回っています。

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  出生数が減少した一番の理由は、子供を産む余裕がないからです。 家を買ったり借りたりすることで若者の収入のほとんどを費やし、中流家庭でも子育ては非常に大きな出費になっています。

 

  中国人の家庭にとっても、子育ては非常に大きな出費であり、1人の子供が高校を卒業するまでにかかるコストは北京や上海で250万元(約4000万円)前後に及ぶとの試算もあります。

 

  また、197080年代生まれの人と比べて、19902000年代生まれの人の相対所得は大幅に下がっているといます。

  

  近年の中国経済の成長率鈍化により、1990年代以降に生まれた人たちは、将来の所得の伸びに楽観的ではなくなっているため、このグループが中国の出産の主役になると、中国の出生率はさらに楽観視できなくなるかもしれません。

 

  もう一つの要因として、子育てに対する社会全体の支持が明らかに不足していることが挙げられます。中国では「03歳児を対象とした保育施設がほとんどない」とされており、共稼ぎの家庭が親の手を借りずに自分たちだけで子育てをすることはほぼ不可能です。

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  中国ではIT企業を中心に、いわゆる「996」勤務が一般的になりつつあり、これは午前9時から午後9時まで週6日働くという意味で、このような長時間の過酷な労働のもとで、子供を作り育てる余裕がないと若い人たちが考えているようです。

 

  日本が世界のトップを走る少子高齢化ですが、中国が追い抜いていくのも時間の問題でしょう。

 

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参考記事 *>s

 

<世界新聞網>中國人為什麼不願生小孩了?分析指生不起

http*://bit.ly/3bc7Bq2