豪中関係の緊張が高まり、中国がオーストラリア製品の輸入禁止や制限を強めている中で、オーストラリア新たな輸出市場を探し求めています。オーストラリアが台湾と自由貿易交渉を行うことは、経済的利益にかなうと考える専門家もいます。
オーストラリアと中国の間の外交・貿易摩擦は一向に和らぐ気配がなく、 石炭やワインなどの貿易に支障が出ているほか、教育産業を含むサービス業も打撃を受けており、中国に圧迫されたオーストラリアの輸出産業は、代替市場を探しています。
オーストラリアメディアの報道では、オーストラリアが台湾との貿易協議を行っており、マット・カナヴァン元資源相がオーストラリアと台湾の間で自由貿易協定を締結するよう呼びかけていると報じています。
オーストラリアと台湾は2018年に、自由貿易協定の締結についての交渉を断念したことがありました。中国からの脅迫が原因でした。
当時の中国政府は、オーストラリアと台湾の合意は豪中関係にダメージを与えると警告し、王毅外相は、当時のオーストラリアのジュリー・ビショップ外相に対して、オーストラリアと蔡氏の政府間の関係強化に反対していると警告しました。
台湾問題は中国にとって敏感な問題であり、現在の中豪関係悪化の下で台湾との自由貿易協議は中国をさらに怒らせることになり、中豪間の貿易摩擦がさらにエスカレートしていくことが懸念されると述べるのは、シドニー大学ビジネススクールの李薇博士です。
統計によりますと、オーストラリアの2018年から2019年にかけての、台湾に対する輸出金額は139億ドルで、台湾はオーストラリアの第８位の輸出市場です。
李薇博士は、台湾との自由貿易交渉はオーストラリアの経済的利益につながり、「オーストラリアは貿易を多様化し、新興市場を開拓し、中国への依存度を下げる計画を立てる必要がある」と述べています。
また李薇博士は、豪台間の貿易協定が結ばれれば、豪中貿易摩擦によるオーストラリアの輸出企業への圧力が軽減され、中国から輸入規制をかけられている牛肉、小麦、石炭などの転売先として、台湾市場は有望であると述べています。
台湾にとってオーストラリアは、通信機器やコンピュータ、電子機器や輸送製品が中心となり、オーストラリアの農業や鉱物産業は、ドローン、センサー、画像解析などの省力化技術の市場になると指摘しています。
オーストラリアも台湾も、中国政府から徹底的にいじめられています。その両国が協力して不利な状況を打開しようとする自由貿易協定は実現してほしいです。
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参考記事 *>s
<徳国之声>澳大利亚和台湾签署自贸协定是否有好处？
http*://bit.ly/2OzXaVn
