英国エリザベス女王が新型コロナワクチンの接種について語り、「全然痛くなかったし、守られていると感じた」と述べられました。
94歳のエリザベス女王と、99歳のフィリップ殿下は、今年1月にワクチンの初回接種を受けており、BBCのオンラインインタビューでその時の体験を語りました。
予防接種の経験について聞かれると、女王は微笑みながら、「私の経験では、予防接種は有害なものではありませんでした。 あっという間に終わってしまい、ワクチンの簡単さに驚きました。 全然痛くなかったです。」と語りました。
また女王は、一部の人々がワクチン接種をためらっていることに理解を示しつつも、「自分のことだけでなく、他の人のことも考えるように」、とワクチン接種を促しました。
英国では、11~15%の人々がまだワクチン接種をためらっており、英国国民保健サービス(NHS)で予防接種プログラムの責任者を務めるエミリー・ローソン氏は、予防接種の経験を共有した女王の話は「予防接種プログラムへの信頼を築く上で重要」だと述べています。
英国では2月に入ってからも、1日の新型コロナ新規感染者数が1万人前後を推移しており、日本とは文字通り桁違いに多くなっています。
英国では、2月19日までに全国民の4人に1人に当たる1640万人がワクチン接種を受けています。
ワクチンの副反応は0.3%程度で、ほとんどが軽微ないもので、アナフィラキシーなど深刻なアレルギー反応は10万件に1~2件とのことです。
英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)によると、副反応が疑われる症状の多くは、一時的な腕の痛みや疲労感など軽いもので、「ワクチンの安全性は高く、メリットはリスクを上回る」と結論づけています。
英国でワクチン接種が進んでいる理由の一つに、英国では医療資格を持たないボランティアでも、15時間のオンライン講習を受けるだけで注射が可能になるように法改正が行われたことが挙げられます。
日本では医療資格者(医師、看護師)しか注射ができないため、ワクチン接種の推進のネックになっていると伝えられていますが、日本でも医学部や看護学校の学生には臨時で認めても良いのでは、と思います。
日本でもワクチン接種が始まっていますが、自分の順番が回ってきたら躊躇なく接種して、日常生活を取り戻したいと思います。
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参考記事
<世界新聞網>英女王分享接種疫苗:一點也不痛 感覺受到保護
http*://bit.ly/3uBhlCP
<TBS NEWS>“史上最大”英国ワクチン接種 支えるのは医療従事者ではない人々
http*://bit.ly/3dKU9Mr