国連人権理事会のビデオ会合で、英仏日外相が中国のウイグル人弾圧を非難。中国王毅外交部長は「でっち上げ」と弁明しました。
報道によりますと、オンライン形式で開催されている国連人権委員会の会合で、英仏日の外相は演説の中で、中国のウイグル人弾圧を激しき非難しました。
ウイグル人弾圧への抗議デモ
英国ラーブ外相は22日に、中国新疆ウイグル自治区のウイグル人などに対して中国政府が行っている「拷問や強制労働、女性の強制不妊手術などの人権侵害は極端かつ広範囲で産業的な規模で行われている」と非難し、国連による現地調査を直ちに認めるよう中国側に求めました。
フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外相は24日に、新疆ウイグル自治区での目撃証言や文書から、「不当なやり方、大量監視、ウイグル人に対する組織的な弾圧」は明らかだと非難しました。
ウイグル弾圧への抗議
ル・ドリアン外相は、少なくとも100万人のウィグル人やイスラム教徒の少数民族が、新疆の強制収容所に投獄されていると指摘しました。
日本の茂木外相は23日に、香港や新疆ウイグル自治区での人権状況に深い懸念を表明し、中国に対して基本的人権という普遍的価値が保障されるよう、建設的で具体的な行動を強く求めました。
茂木外相は、中国王毅外交部長が訪日した時の、マズい対応で信用を失墜し、『シェーシェー茂木』と揶揄されていますが、香港とウイグルの人権問題を非難することで失地回復を狙っているようです。
中国の王毅外交部長は22日に、「新疆でいわゆるジェノサイド(集団殺害)や強制労働、宗教的な抑圧は起きたことがない。こうした批判は無知と偏見からでっち上げられたものだ」と語っています。
中国共産党のウイグル人弾圧に対する非難は欧米各国に広がりつつあり、英国は国連の調査を受け入れるように中国に要求したり、新疆ウイグルの強制労働製品の輸入禁止処置をとったりしています。
ローマ教皇は迫害されているウイグル人への支援を表明し、米国前政権やカナダ議会はジェノサイドと認定しています。
米国新政権は、「中国はウイグル人権侵害の代償を払う」と警告したかと思うと、「それぞれの国の文化」と理解を示したり、大きくぶれていますが、米国内や欧州各国では中国非難の声が強まっています。
今後は、2022北京冬季五輪の開催地変更やボイコットが、焦点になってくるでしょう。
漢民族男性と強制結婚させられるウイグル人女性 結婚式なのに悲しげな表情は何を意味するのでしょう?
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参考記事 *>s
<自由亜州電台>法国外交部长:中国制度性压迫维吾尔人
https*//bit.ly/3dKeX6I
<読売オンライン>中国によるウイグル政策の「人権侵害は極端かつ広範囲」、英外相が批判
http*://bit.ly/3pS3W5U