中国は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを、臨床試験のために、主要な集団に投与しているが、18歳から59歳までの年齢制限を設けており、他の年齢の人は「さらなる臨床試験」を待つ必要があるとCCTV(中国中央電視台)が報じました。
中国中央電視台新聞(CCTV News)の報道によりますと、まもなく中国では新型コロナワクチンの接種が始まりますが、接種対象者に18歳から59歳までの年齢制限を設けており、他の年齢の人は「さらなる臨床試験」を待つ必要がある報じました。
中国当局は昨年末、国内初の新型コロナワクチンである不活化ワクチンの条件付き販売を承認しましたが、最も必要としている高齢者が、「さらなる臨床試験」結果が必要と、ワクチンを受けることができなくなっており、中国製ワクチンに対する疑念を深める恐れがあります。
CCTV Newsの3日の報道では、以下の3点を含む「新コロナウイルスワクチン接種に関する注意」を発表しました。
1.現在の予防接種の年齢制限は18歳から59歳までで、それ以外の年齢層はさらなる臨床試験を待つ必要があります。
2.妊婦、授乳中の女性、薬で制御不能な高血圧症や糖尿病を合併している方は接種に適していません。
3.推奨される予防接種スケジュールは、少なくとも14日以上の間隔をあけて2回接種することです。
18-59歳以外の人々がワクチン接種の前に「さらなる臨床試験」を待たなければならない理由を明示していなため、ワクチンをもっとも必要としている高齢者が、後回しにされていると非難の声も上がっています。
また、ワクチン接種に適さない人には、発熱、感染症、免疫不全、免疫障害などの急性期の人のほか、重篤な肝腎疾患や悪性腫瘍のある人も含まれていると報じています。
現在米国で投与されているファイザー社のワクチンは、16歳から85歳までと設定されています。
中国製ワクチンは、細菌やウイルスの毒性をなくし、免疫をつけるために必要な成分を取り出してワクチン化した不活化ワクチンであるのに対して、ファイザー社のワクチンはmRNAを体内に投与することで、抗原となるタンパク質を人工的に合成する仕組みのワクチンであることが、年齢制限の違いに関係しているのかもしれません。
中国では現在、医療、輸送、検疫関係者などに新型コロナワクチン投与の準備を進めており、最初の5,000万回の投与が 1回目は1月15日、2回目は2月15日に接種が予定されています。
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参考記事 *>s
<央视新闻>周知!新冠病毒疫苗接种须知
http*://bit.ly/356q3OC
http*://bit.ly/355lzrt