黄大仙の blog

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中国と欧米、新疆ウイグル自治区の人権問題で意見対立 欧米40カ国以上が中国を非難

622日に国連人権理事会において、中国と欧米は人権問題で再び批判し合い、 カナダをはじめとする40カ国は、中国の新疆における人権問題を非難する共同声明を発表しました。

 

 

  米国に拠点を置き、中華人民共和国の政治ニュースを専門的に扱う中国語メディアの多維新聞の報道より。

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国連人権理事会

 

  カナダと中国は、622日に国連人権理事会で辛辣な意見を交わし、非難し合いました。

 

  カナダは中国に対し、ウイグル人に対する人権侵害を調査するために国連職員が新疆ウイグル自治区に入ることを許可するよう求め、中国はカナダの原住民寄宿学校の跡地からで215人の原住民の子どもの遺体が発見されたことを国連に調査するよう求めました。

 

  カナダのレスリー·ノートン国連大使は、米国、英国、フランス、ドイツ、日本、オーストラリアなどの44カ国を代表して、国連人権理事会で中国に対する共同声明を読み上げました。 

 

  「新疆ウイグル自治区では100万人以上が恣意的に拘束され、強制収容所、強制不妊手術、性的暴力、子供と親の強制分離などが行われている。ウイグル人をはじめとする少数民族は広範な監視下に置かれ、基本的な自由や文化が制限·抑圧されている」

 

  「我々は中国に対し、国連人権委員を含む独立オブザーバーの新疆ウイグル自治区への意味のある無制限のアクセスを直ちに許可するよう求める。 私たちは、香港国家安全法が香港の自由を危険にさらすことや、チベットでの人権侵害も懸念している。」

 

  カナダが声明を読み上げる直前には、中国の蒋端国連公使が、ロシア、イラン、北朝鮮、シリア、ベネズエラとの共同声明を発表し、カナダで発見された215体の原住民族の子どもたちの遺骨について調査を行うよう求めました。

 

  「私たちは、カナダが歴史的に、原住民の土地を略奪し、彼らを殺し、彼らの文化を抹殺した際に、原住民に対して行われた犯罪について、徹底的で公平な調査を求めます。」

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ウイグル人労働者

  ベラルーシ65カ国を代表して中国の新疆や香港に関する政策を支持し、中国への内政干渉に反対していると述べました。

 

  他にも20カ国以上の国が個別に中国を支持する発言を用意しており、全体で90カ国以上の国が中国の立場を理解し、支持することをさまざまな形で表明しました。

 

  これを受けて環球時報の胡錫進編集長は、「44カ国程度で『国際社会』を気取りたいと思っているのか!どっちが多数派でどっちが少数派なのか、欧米の政治家は早く数えることを覚えるがいい」と述べています。

 

  中国外交部は、「新疆、香港、チベット内モンゴルの問題は、全く人権問題ではなく、欧米諸国が中国を抑圧し封じ込め、その発展過程を阻害することは無駄な運命である」と述べています。

 

  また、中国外交部は欧米諸国で起きた多くの人権問題に対して、「カナダ、アメリカ、イギリスの人権迫害の記録はひどいものであり、原住民の子供たちへの残忍な迫害、繰り返される警察の横暴、慢性的な人種差別などなど。これでどうして他国の人権状況について言え流のか。」と述べています。

 

  カナダのジャスティン·トルドー首相はこれに反論し、「カナダは歴史的な過ちに直面してもそれを正そうとするが、中国は単に認めようとしないだけだ」と述べました。

 

  「マイノリティに対する不正の扱いでは、カナダと中国とには隔世の感がある。カナダには真実を追求し、和解を進める委員会があるが、中国の真実と和解の委員会はどこにあるというのか?」

 

  「私たちカナダは積極的に真実を掘り起こし、オープンな姿勢を示し、過ちの責任を取っていますが、中国の真実はどこにあるのでしょうか? 中国は問題があることさえ認めていません。これはとても根本的な違いなのです」

 

  トルドー首相はさらに、「カナダを含む全世界は、中国で声を上げられないウイグル人に対して中国当局が行っている組織的な虐待や人権侵害を懸念しており、彼らに代わって声を上げることが重要である」と述べました。

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新疆のウイグル人監視システム

  カナダの発表した共同声明に署名した44カ国は、以下の通りです。

  

米国、英国、日本、アイスランドアイルランドアルバニアイスラエル、イタリア、ウクライナエストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、クロアチアサンマリノスロバキアスロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、チェコ共和国デンマーク、ドイツ、ノルウェーニュージーランドパラオ、ハイチ、フランス、フィンランドブルガリア、ベルギー、ベリーズボスニア·ヘルツェゴビナホンジュラスポーランドポルトガルマーシャル諸島モナコラトビアリヒテンシュタインリトアニアルクセンブルグルーマニア

 

  日本は616日に閉会した第204通常国会では、与党自民党公明党の反対で「中国新疆ウイグル自治区などでの人権侵害行為を非難する国会決議案」を可決することができませんでしたが、22日の共同声明には署名しました。

 

  しかし、日本の与野党議員や経済界は中国共産党の触手に侵されており、いつ中国支持に寝返るかわかりません。日本以外に44カ国の中から寝返る国が出てきても」不思議はない様に思えます。

 

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参考記事

<多維新聞>中西方交锋新疆人权问题 40个反对国家名单曝光[]

http*://bit.ly/3vKGOZT

<自由亜州電台>加中两国联合国上互批人权 特鲁多: 中国连错误都不愿意承认

http*://bit.ly/2SVg7nW

<多維新聞>中国与盟友呼吁调查加拿大原住民学校惊现215具遗骸事件

http*://bit.ly/3wUeaXU