フランス国民議会のフランソワ・ドルジ元議長らフランス国会議員6名が、15日から5日間の台湾訪問を開始しました。17日に台北で開かれた記者会見でドルジ元議長は、台湾海峡の平和なくして安定はあり得ないと繰り返し述べ、中国の脅威を非難しました。
米国国営の国際メディアである美國之音の記事より。
フランス議会は11月に、台湾の国際機関への参加を支持する決議案を圧倒的多数で可決しました。 当時、国会での討論でドルジ元議長は、台湾海峡の平和と安定を強く支持し、台湾海峡における中国のあらゆる脅迫的な行動を非難しました。
ドルジ元議長は元フランス国民議会議長で、常に台湾に好意的であり、現在はフランス国民議会台湾友好グループの会長を務めています。 彼は、5日間の台湾訪問のため、党派を超えた5人のフランス国民議会議員を率いて15日に台北に到着しました。
台湾の蔡英文総統は16日に、台湾総統府でドルジ元議長とその代表団を迎え、「台湾の親友」と称えました。
蔡英文総統は、「台湾は、インド太平洋の平和と安定、および世界の発展と繁栄に貢献するために、フランスおよび欧州連合の志を同じくするパートナーとの協力を強化することを約束します」と述べました。
さらに蔡英文総統は、「台湾とフランスは近年、貿易、疾病予防、科学技術、エネルギーなどの分野ですでに緊密に協力しており、サプライチェーンの再構築、情報セキュリティ、技術革新などの分野でも、今後多くの協力の機会がある」と述べました。
ドルジ元議長は会談で、中国語で「台仏友好」と述べただけでなく、フランス国民議会の台湾の国際機関への参加を支持する決議文を額に入れて蔡英文総統に贈呈しました。
代表団のメンバーで、フランス議会外交委員会のフレデリック・デュマ議員は、胸に「I am Taiwan」の名札を付けて記者会見に臨み、「多くのフランス人は、台湾海峡の状況をよく知らず、米国と中国を対立する大国という観点から見ている。 しかし、現実には民主主義と権威主義の対立である」と述べました。
台湾海峡を挟んで台湾の対岸にある中国大陸では15日、外交部の趙立堅報道官が記者会見を行い、「世界に中国は1つしかなく、台湾は中国の領土の不可分の一部である。」と強調しました。
さらに趙立堅報道官は、「中国は、台湾と外交関係にある国々の間のいかなる形の公式および政治的交流にも固く反対しています。関係者は一つの中国の原則を真摯に守り、『台湾独立』分離勢力への虚偽の合図をやめ、二国間関係の健全で安定した発展を維持するための実践的な行動をとるべきである。」と、フランス代表団の訪台を避難しました。
今回のフランス国会議員団の台湾訪問は、10月にフランス上院台湾友好議員連盟のアラン・リシャール会長が党派を超えた上院議員団を率いて台湾を訪問して以来のことで、たった2ヶ月の間に2回目の訪台です。
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参考記事
<美國之音>法国国民议会代表团访台 强调台海和平重要性并谴责所有威胁行为
http*://bit.ly/3e1F0VU
<百度新聞>法国国民议会所谓“友台小组”主席“访台”,外交部回应
http*://bit.ly/3yA9AzD
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