黄大仙の blog

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トルコのウイグル難民、中国とトルコのトップ会談後の中国への強制送還を懸念

中国で迫害されているウイグル人。共通の言語、文化、宗教的遺産を持つトルコに避難しているウイグル人5万人とも推定されています。そんな彼らが、いま、中国に強制送還されるのではないかと恐れています。

  米国国営の国際放送の美國之音の記事より。

中国に抗議するウイグル人たち トルコ・イスタンブールにて

  トルコ最大の都市イスタンブールでトルコ中国ビジネス交流会が開催された2日後の113日、中国公安部の杜航偉副部長がトルコのスレイマン・ソイル内相とトルコで会談したことが、現地のウイグル人難民に中国への送還の恐れを呼び起こしました。

 

  ワシントンのウイグル研究センターのシニア・プログラム・ディレクターであるアタウラ氏は、新疆から多数の公安当局者がトルコ中国ビジネス交流会に参加していることから、ウイグル難民のコミュニティが今回の会議で最優先議題とされたのだと指摘しています。

 

  アタウラ氏は、「中国とトルコは2017年に引き渡し条約を締結しましたが、今回はそのフォローアップ会合の1つです。中国がトルコに亡命中のウイグル人を追いかけ、トルコにウイグル人の中国への送還を要求していることを示しています」と述べています。

 

  中国とトルコの身柄引渡し協定は、20175月、トルコのエルドアン大統領が北京を訪れたときに署名し、 20201226日、中国人民代表大会常務委員会が協定を承認しましたが、トルコ議会はまだこの協定を批准していません。

 

  アタウラ氏は、「ウイグル人は中国トルコ身柄引渡し協定を今でも恐れています。そして、トルコのウイグル人が最も心配しているのは、中国の代表団にはウイグル地域の公安当局者が多く含まれ、トルコ側にはウイグル移民の状況を監督する責任を負う入国管理局員が含まれていることです。」と述べています。

 

  中国公安部代表団には、中国公安部の杜航偉副部長のほか、新疆ウイグル自治区党委員会副書記で公安部常務副部長の潘曦、公安部テロ対策部副部長の高飛、駐アンカラ中国大使の劉少斌が参加し、トルコのイスマイル・チャタクル内務副大臣とトルコ入国管理局の職員が中国代表団と会談しました。

 

  アタウラ氏は、「今回の会談は、カナダ議会が最近、トルコなどの国からウイグル難民を受け入れるようカナダ政府に求めたことに対する、中国側の反応と見ています。中国はトルコにウイグル人の自由な民主主義国への移住を制限させたいのです」と述べています。

 

  トルコのメヴリュット・チャヴシュオール外相はメディアに対し、トルコはウイグル人を守り続けると述べました。

 

  アンカラにあるウイグル研究所のエルキン・エクレム所長は、「トルコにいる多くのウイグル人は、まだ法的地位を持っていないか、トルコ国籍を取得していないため、強制送還を恐れています。トルコ国籍を持たないため、トルコの法律で保護されず、中国が簡単に連れ帰ることができるのです」と述べています。

 

  近年、トルコは中国に対して、東トルキスタン独立運動を支援・容認しないことを約束しており、トルコ国内のウイグル人が中国のウイグル人迫害に抗議することは難しくなっていると、エクレム氏は指摘しています。

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  中国共産党によるウイグル人人権問題は、日本ではほとんど話題になることがありませんが、欧米各国では強く関心が持たれている問題で、半導体禁輸を含む対中国制裁の動機の一つです。

  11月13日ASEAN(東アジア首脳会議)に出席した岸田総理が、香港や「新疆ウイグル自治区」の人権状況について深刻な懸念を表明し中国を名指しで批判しました。ようやく一歩前進です。

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news.yahoo.co.jp


 

参考記事

<美國之音>中土高官会晤后,土耳其的维吾尔难民担心被驱逐回中国

https://bit.ly/3X7wzxU